GRA 公式ブログ

NPO法人GRA ( https://gra-npo.org ),オートバイにいつまでも楽しく安全に乗れる環境作りと    人材育成を目標にしている NPO法人:GRAのブログです

あなたの「要望」で、“ 特別イベント ” を開催します

2017年 10月 9日(祝日)に、特別なイベントを開催する事になりました。
それは、参加を希望する人の「 要望 」や 「 提案 」に合わせて企画を行なうイベントです。
   
届いた「要望」や「提案」と“ 熱意 ”によって内容を企画するイベントですから、他で開催されているオートバイイベントでは不可能な事でも、あなた次第で実現可能になります。

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「 コースを走り込む練習をメインに! 」とか「 正しいセッティングのやり方を実地で知りたい! 」、「 一人で気軽に走りたい 」という「要望」も歓迎です。
また、「 いつもの仲間だけの貸切で、オーダーした練習メニューで練習がしたい !」という「 要望 」にも対応します。
   
どうぞ、10月 9日開催 “特別イベント”で、日頃思っている “オートバイでしたい事”や“ オートバイで知りたい事 ”を叶えてみませんか。
  
詳しくは、下記 GRA公式ブログサイト(企画ノート)で ご覧ください。
http://gra-kikaku.hatenablog.com/entry/2017/08/11/001433
  
  
 

【動画】 “サークル練習” の ススメ <その1> です

先日(7/23)開催のイベント『GRAのライディング講習』で収録した映像を元に、オートバイの基本中の基本、“サークル”旋回の練習を紹介する動画を編集しました。

今回の動画は <その1>で、第2 & 第3編まで作製して公開し、日本中の多くのライダーの参考になりたいと考えています。
  

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★ 今回の収録では、どういう訳か「風ノイズ」が多く入ってしまいました。

★ そこで、それらの音源の代わりに、初めて音楽をBGMとして作製しました。評価はどうでしょうか?

★ 今回の<その1> および <その2>は、7/23 ライディング講習会・リポートにも掲載の予定です。
 
 

“サークル旋回” 講習、参加者からの 「感想文」 です

7月23日開催、オートバイライディングの基本中の基本:“ サークル旋回 ” の実践講習を行なった『GRAのライディング講習』に参加した方々からの「感想文」が届きました。

日本では他に例の無い講習内容でしたが、興味深い成果と内容の「感想文」になっています。

どうぞ、公式Webサイトでご覧ください。

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【公式Webサイト・7/23 感想文ページ】
http://gra-npo.org/publicity/impress/2017/20170723_imp.html

 
以下、感想文の一部を抜粋して紹介します。

○ N さんの感想文より

「練習としてしたことは8mの円周を可能な限り高い一定速度を保ってバンク角を深く保ったままで一周半して脱出する。
ただこれだけの事ですが右回りと左回りブレーキの有り無しで差が出たりするので自分自身で何がおかしいのか分かりやすく、その上で走っている様子を客観的に見てもらえアドバイスをもらえるのでいかにバイクと対話しながら走っているつもりでこちらから無理を押し付けているのかがよくわかりました。」

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○ Yさんの感想文より

「日頃のライディングで、意識してなかったことばかりでした。
また、サークル・クロソイド的ラインを考えて走る練習の内容は、単純ですが、 単純でも、きちんとできる訳では、ありません。
できだけ、シンプルに、ライディングを分解?分析?しているのが、この。GRA の特徴かなと思いました。」

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『 サークル理論 』 と 「 コインの法則 」(その1)

・・ 基本講座『サークル理論』の 第3編です
       詳しくは、公式Webサイト でご覧ください
http://gra-npo.org/lecture/ride/circle/circle_1.html


『 オートバイはコインと同じ 』

オートバイに乗って感じる魅力は、意のままに走ってくれる感覚です。
少しバンクさせるだけで、オートバイ自身が意志ある物のように路面にラインを描きながら走っていく感覚は、四輪車では決して味わう事は出来ない魅力です。

そんなオートバイと同じような動きをする物を、他でも見た事は必ずあるでしょう。
そう! 転がるコイン(硬貨)はオートバイの動きと基本法則は一緒なのです。

この自然な動きの法則が「コインの法則」です。

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『 二枚のコインに乗っているように 』

傾き転がるコイン(硬貨)が、転がる速度が下がるのに合わせて、徐々に回転半径が小さくなる曲線を描くのは、運動力学の法則による自然な結果ですし、これが「コインの法則」です。

バンクさせて走るオートバイの場合も、前後のタイヤを二枚のコインと考える事が出来るので、基本的に同じく「コインの法則」に従ったライン(曲線)を描くのです。

バンクさせて速度を下げていけば、徐々に回転半径が小さくなるライン(曲線)を描くという運動の法則「コインの法則」の理解こそがライディングの基本ですし大切な事なのです。

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『 サークル理論が導く“コインの法則” 』

では、この「コインの法則」が描くライン(曲線)を『サークル理論』で考えてみましょう。

「惑星運動の法則」の項目で説明したように、オートバイはバンクさせた角度と走行速度によって一定の大きさ(回転半径)の円周軌道を走行する特性があります。

では、コーナーへの進入時のように、バンク角は一定のままで、走行速度が徐々に落ちていく場合はどうなるでしょうか。
低下する速度に合わせて、惑星運動の円周軌道が小さくなっていきますので、走行ラインをつなぎ合わせると、回転半径が連続して小さくなっていくライン(曲線)“ クロソイド的ライン ”となるのです。

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『 オートバイを理解した走りの大切さ 』

ここまで、オートバイの基本的特性の法則『サークル理論』で、「惑星運動の法則」と「コインの法則」を解説しました。
その結果から、オートバイでコーナーへ進入する場合には、“ クロソイド的ライン ”という、速度の低下と共に回転半径(曲率)が変化する走行ラインがオートバイにとって一番自然なラインという事が導き出されます。

では、実際のライディングではどうでしょうか?

「 クロソイド的ラインなんて意識しないでも、普通に走れているよ」とか、
「 オートバイは操るものだから、オートバイ任せには走れない」などと、
ライダーによって捉え方は色々あるでしょうし、それで楽しく安全に走れている事が一番大切でしょう。

ただ、必ずいつでも、オートバイはその基本的特性によって走行しようとしています。
オートバイで走る時に、『サークル理論』から導き出される“クロソイド的ライン”の事を意識していれば、もっとオートバイの事が理解できる機会が必ずあります。
 
そんな理解を通じて、是非、いつまでも楽しく安全なオートバイライフを送って欲しいと願っています。
続いて次編では、実際の走行で「コインの法則」通りになっているか、映像を交えて解説をします。

オートバイが描くライン は ・・ ?


・・  公式Webサイトにも同記事は掲載しています
http://gra-npo.org/lecture/ride/like_clothoid/like_clothoid.html

 

 ずっと、悩んできた事があります。
それは、「 オートバイが描くライン 」の名称です。

空を飛翔体であれば、ニュートン力学に始まり弾動力学や飛行力学によって、飛ぶラインが求められるし名称もあります。
しかし、同じ運動力学によって走行ラインが決まるオートバイの場合には、はっきりとした名称を見聞きした事がないのです。

オートバイこそ、運動力学を基本にしたライディングが大切なのに、困った事です。

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【 ライディング本は多くあるけれど・・ 】

ライディング、つまりオートバイの乗り方を解説している本はたくさんあるけれど、運動力学的にオートバイの基本を正しく解説している本はとても少ないのが気になっているのです。

本来ならは、オートバイを物理法則によって支配された運動物体として捉えて、そこから正しいライディング理論を解説するべきなのに、そういう本は少ないうえに。著者自身も十分に咀嚼できていないので表現が難しく、初心者に理解が可能な本は見た事がありません。

そういう状況だから、一般の教習所や全国的に有名なライディングスクールのインストラクターの人達が、正しい運動力学を理解した指導が出来ないのも仕方無いでしょう。

  

【 形から入る日本人 】

日本人の特性でしょうか、合理的で本質的な理解よりも、見かけ(見た目)を重視した理解を好むように思います。
例えば、日本古来の武術や競技では“成績”より“礼”という形を重んじ、中・高校では制服や髪型などの形で人格を判断され、就職活動ではスーツから靴、バッグ、髪型まで形がルールであるかのように扱われ、それを誰も不思議とは思わないのです。

だから、殆どのライディング講習本や講習イベントでは、ライダーの姿勢や視線、ブレーキやクラッチの操作など、外から見て判断できる形にこだわった内容に偏り、それを誰も不思議とは思わないのです。
しかし、オートバイのライディングは“形”で操作するものでも、“形”だけで判断できるものでもありません。

人間よりも重く、人間よりもはるかに力が強く、人間には出来ない高い運動能力を持つオートバイを正しくライディングするためには、“形”の習得ではなく、オートバイの特性(物理的な運動特性)を正しく理解する事が一番大切なのです。

 
閑話休題 )・・・ 講習本や講習会の事は別の機会で書きましょう。



【 オートバイが描くラインは? 】

長い競技生活とそれ以上に長い講習活動の中で学んだ事は、「 オートバイが走りたいように走らせるのが一番良い! 」という事です。
  
それには、重くて大きな力を出せるオートバイを、人間の両足裏の面積より少ないタイヤ接地面を利用して、安全に走らせるには、(物理学的に)オートバイはどんな動きをするのが基本なのかを理解するのが欠かせないのです。
  
その中でも、一定の角度でオートバイをバンクさせたまま、減速したり加速させたた場合に、オートバイはどんな(走行)ラインを描くのかを理解する事はとても大切です。
  
そこで、経験から学習してきたその“ライン”によく似ている、社会的に広く利用されている“物理学的曲線”を探してみると、次の 三つの候補“ライン”があり ました。

  
1.  高速道路などで設計に取り入れられている『 クロソイド曲線 』

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一定の変化率で曲率を変化させる為に用いられている手法で、ジェットコースターのループ部で急激な加速度変化を発生させない為にも用いられている曲線。

 

2. 自然界の定理の一つとも言われる『 フィボナッチ曲線 』

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オウム貝の形を支配し、樹木の枝の別れ方にも表われているというフィボナッチ(数列)は、とても美しいのです



3. あらゆる機械設計で多用される『 インボリュート曲線

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18世紀半ば、産業革命当時、動力を得た工作機械の歯車(ギア)の設計に始まり、身の回りの様々な機械の設計で今なお貢献している美しい曲線です


 

【 クロソイド“的”ラインと呼びます 】

ああ、悩んでいます。
オートバイが描くラインは、どの曲線でしょうか?

そこで、実際に経験で身につけた“走行ライン”のイメージ画を描いてみました。

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見た目が一番似ているのは1番の「クロソイド曲線」ですが、「基数」か「定数」の設定の違いが原因なのか、回転半径が小さくなっていく領域で大きな違いがあります。

そこで、オートバイの走行ラインは【クロソイド的ライン】と呼ぶ事にします。

なぜ、オートバイは【クロソイド的ライン】を描くのか、説明図と映像を使った具体的な解説を 『サークル理論』の 3ページ以降で行ないます。また、実際の走行実習を交えながらの講習は、開催するイベント 『 GRAのライディング講習 』で行ない、希望者には 『 GRAの自由練習会 』でも講習を行ないます。
 
どうぞ、ライディングの神髄の理解を深めたい人や、もっとオートバイの性格を理解して安全なオートバイライフを続けたい人は、これからもご期待ください。

<追伸>
・・ どなたか、正しい名称が書いてある「 本 」があれば、ぜひ教えてください。

  

『サークル理論』で、Uターンを楽しく安全に !!

『 サークル理論 』は、オートバイのあらゆる走行場面において、その運動法則の
基本原理です。

 この『 サークル理論 』を正しく理解して実践する事で、オートバイはもっと楽しく
安全になると確信しています。

今回は、“ Uターン ” への 応用と実践について、短い動画ですが、まとめてみました
ので、是非 ご覧ください。

後日、Uターン以外の様々な動きについて、改めて詳細な解説記事で掲載しますので、
ご期待ください。

また、『 GRAのライディング講習 』では、この「 サークル理論 」の解説と練習、
そして応用走行までを実践講習していますので、是非、参加をご検討下さい。
   
 
【 GRAのライディング講習 】
http://gra-npo.org/schedule/gra_lec/gra-lec_top.html


【 イベント開催予定 】
http://gra-npo.org/schedule/schedule/kinjitu/kinjitu.html
 
 

 

6月11日は、“鼓動” 息吹く自由練習会 でした

2014年に始めた「自由練習会」は、個人毎に専用エリアを使って個人練習をするという、全国的にも例が少ない形式の練習会でした。
 
個人練習と訊けば、個人の世界に閉じこもってしまう様なイメージを受けるかも知れませんが、実際には様々な“刺激”にあふれるイベントへと成長を続けてきました。

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その上、GRAがNPO法人として目指している方向に理解して共鳴する方の参加が増え、今回は“鼓動”の息吹を感じられた練習会となったのです。

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どうぞ、開催リポートをご覧ください。

■ 6月11日開催 『GRAの自由練習会』 開催リポート
http://gra-npo.org/publicity/report/2017/20170611_rep.html