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新型コロナウイルス、国別・人口あたり新規感染者数、日別・推移一覧表 (6月13日現在)

  
世界183の国の感染被害状況が、合計感染者数ではなく、実際の医療現場や国民の困難さが見える人口対比で表にしています。

感染拡大の中心地、最も深刻な地域はやはり中東で、人口の少ない カタールクウェートバーレーンオマーンです。そして、中東の大国・サウジアラビアにも拡大の兆しが現れています。次に懸念される地域は 中南米です。以前から拡大が顕著だったペルーにチリが続き、南米の大国・ブラジルに拡大が移ってきています。

支援が必要な国、感染拡大が起きている地域の確認などに活用下さい。


出典 : OCHA


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【 表A 】

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先ずは米国から。この一か月以上新規感染者数の拡大は抑えられ、ある意味では安定していると言えますが、NY州など精力的に抑制に力を入れて大きな効果を挙げた州がある一方で感染拡大を起こしている地域も多い事を示しています。特に、西部・カリフォルニア州、中でも ロサンゼルス郡では人口1億人あたりの新規感染者数が 2万人前後を記録して、医療従事者の累計感染者数は 12000人を超えているなど更なる感染拡大や亡くなる方が増える懸念があります。
   
次に注目すべきは南米で、特にペルーでは 2ヶ月以上前から感染拡大が起きていたのに国際社会からは注目を浴びず、現在の医療現場の状況を考えれば人々の不安は大きいと推測されます。ペルーに続いて感染拡大しているのがチリ(表B)で、それに続いて、最近感染拡大を始めているのがブラジルです。特にファベーラと呼ばれる貧困者の多い地区を中心に拡大していると報道されていますが、彼らがブラジルへ周辺国から移住してきたルーツを考慮した報道も無く、ブラジルだけを感染抑制したとしても抑制しきれない土壌がある事を認識する必要があるでしょう。
   
EU各国は、ひと月前と較べると概ね抑制されているのは間違いありませんが、経済の立て直しと国民の人権抑制への不満の解消の為、外出規制など各種規制の緩和や国境開放へと動き始めざるを得ず、その結果として新規感染者数に上昇の傾向がはっきりと表れており、このバランスをEU各国首脳と各国の国民がどう調和させていくのかが パンデミック後のEU結束強化の試金石になるでしょう。また、スウェーデンは同国ならでは意欲的な取り組みが功を奏していましたが、周辺国が国境開放へと動き、人々の往来が増えている現状でどう対処するかが試されている時期に入っています。全世界の見本の一つを残せる事を期待しています。
    
中国、ロシアですが、新規感染者の人数には大きな違いはありますが、両国共によく抑制・管理された数字が並んでいる事は注視・注目すべき事柄でしょう。




【 表B 】

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全く、中東の摩訶不思議としか言えません。 2ヶ月以上前から カタールを始めとする人口の少ない国々で感染拡大が発生して、特にカタールでは医療崩壊がとっくに起きて感染した人々の窮状が推測される状況であるにも関わらず 致死率は 0.07% で、日本の 5.4%と較べるまでもなく異常に低く、特別な薬や処置によって国民の不安も無く国際的な話題にもなっていないと捉えるべきでしょうか? このウイルス禍に対する医療と政治の両面での対処の仕方が大きく違うとしか思えません。 同様に、中東の大国・サウジアラビアでも感染拡大が起きているのは確実で、これが米国の状況だと大きな話題になる数字ですが、同国での致死率が 0.66% 程度の為か、周辺国と同様に国際的には話題になりません。
   
中南米へと話題を視点を移します。 先ずはチリですが、ブラジル以上に異常な感染拡大が起きている事は確実で医療現場が混乱をきたしている可能性は充分に高く、国際社会からの注目や支援が期待できるブラジルへと人々が移動していたとしても不思議はありません。
また、パナマボリビアでは明らかに感染拡大が発生しています。特にパマナの状況は深刻で、パンデミックの影響で国際物流が減少する中、それに大きく依存している同国の経済状況を考えると尚更に人々の不安が見えてきます。 またエクアドルは一時の苦境と混乱を抜けつつありますが、日々の状況報告が途絶える日があるなど安定していません。 他の メキシコ、コロンビア、キューバ(表D)、ベネズエラ(表D)などは政治体制や広報姿勢が異なる事情も考慮して見る必要がありそうです。
    
東欧の最後の独裁国家と呼ばれる ベラルーシは 4月中旬に一気の感染爆発を起こし、その後も 人口対比で米国並みの高い新規感染者数を記録し続けていますが、米国とは医療水準や体制も大きく異なる事は推測でき、他国からの支援や干渉も排除しているとすれば不安が募ります。数字だけを見れば、ロシア的対処をしている?とさえ見えます。




【 表C 】

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この表の中で心を痛める国は アルメニアです。表Bで触れた ベラルーシ同様に東欧の小国ですが、独自の言語と独自の宗教が特徴の国で、周辺国のトルコやイラン、ロシアからの支援は期待薄の中、一時のイタリアやスペイン以上に過酷な状況の真っただ中へと進んでいるのに報道は無く、全く! 何か手段があれば教えてください。
そしてアルメニアの隣国・アゼルバイジャンの状況にも注目すべきでしょう。同国にはアルメニア人(人種)が多く住む地域もあるなど、アルメニアとの関係も深い事から徐々に感染が広がっているとも推測されます。ただ、イランとの宗教的距離が近い同国であれば、アルメニアとは異なり一定の支援は期待できると思われます。
   
それ以外の国々へ視点を移すと、ポルトガルは隣国・スペインの様な過酷な感染被害は免れたのですが、残念な事に 日々の新規感染者数を充分に抑制する迄には至らず、抑制がある程度成功している スペインなどのEU諸国との国境開放して観光・バカンスシーズンを迎えようとしているならば、EU他国に限らず誰でも心配の種となるでしょう。
   
アフリカに目を移せば、感染拡大の速度が上がってきた南アフリカを注目すべきでしょう。ただ、国家体制や医療体制は他アフリカ諸国の水準よりも高い事が推定される同国の事、英国を始めとする国際社会からの支援を得ながら回復する事を期待します。 一方、ガボンギニア・ビザウ などの不安定な報告体制を見ると、そちらの方が心配になるのは間違っているでしょうか。





【 表D 】

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最初に良い兆候の国から。 インド洋上の島国・小国のモルディブは感染収束への対処方法を習得した様子です。4月30日の感染爆発以来、感染症特有の一定の周期毎に増減の波を描いていた新規感染者数ですが、6月に入ってから波を小さくする事に成功しています。どうか、このまま収束へと向かっていく事を願うばかりです。
   
一方、パキスタンバングラデシュでの様子は異なります。インド(表A)が 全土完全封鎖で失業者が多数発生などと国際的に大きな話題になりつつ人口対比では感染率を低く抑えているのと対照的に、両国共に明らかに感染拡大への一途を歩んでいます。両国を合わせて約 4億人の人々の存在を考えると、報道機会の多いインド以上に私達は現状を知るべきだと思いますし、報道メディアにも国際的な責任があると思います。
    
また、一月前には 一時のスペインやイタリア並みの感染状況に陥っていたシンガポールですが、徐々に抑制対処が進んでいます。が、それでも米国並みでEU諸国よりずっと深刻な状況です。
  
最後に、タイ、台湾、ニュージーランド、そして オーストラリア では感染抑制にほぼ成功して、特に ニュージーランドでは全ての規制が解除されて スーパーラグビーをスタジアムで観客動員して行なうなど復旧への最終段階に進んでいます。 そして、これら 4カ国とは、限定的になりますが、国際航空便を通じて人の往来再開へ向かっており、少しの心配と共に期待しています。




【 表E 】

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この表の中で、私達日本人が関心が高い国がジブチでしょう。 ペルシャ湾などでの船舶襲撃事件などへの対処を含めて、自衛隊が駐屯基地を置いているのが アフリカ大陸北東部の国・ジブチだからです。 今回のパンデミックの影響を受けて、定期的な機材や隊員の方々の交替が遅れていたものの、現地入りした後は 2週間の隔離措置を行なう事で無事に交替対応へと進めたとの報道があったばかりです。日本の関係者の方々にとってみれば、同国の感染状況こそが問題だったものの、一時の一気の感染爆発も収まりを見せて徐々に安定へと向かっています。それでも、日本より遥かに感染度が高い同国の現状ですから、充分な対処で臨んでください。
   
一方、確実に感染拡大の兆候を見せているのが カーボベルテです。アフリカ中西部から500㎞以上離れた大西洋上の島国ですが、元々はポルトガルに植民地支配を受けたものの、現在では多くの国民が移住した米国との関係が深い様で、同国の人口以上に多くのカーボベルテ人がコミュニティを形成するなどして生活している様です。島国故に一度入って来たウイルスへの対応にも独特な手法があるでしょうが、是非、感染拡大を抑えられる事を願っています。
    
また、6月2日に一気の感染爆発状態に陥った アンドラは、アフリカで感染拡大が懸念されている アフリカ中西部・サハラ以南の地域の小国です。6月2日、それまで新規感染者を 3名以下で抑え続けていたのですが、一気に 79名を記録した事によって 人口1億人あたりで10万人を超える数値になっています。日本に置き換えるならば、日本全体で 1日に 12万人の感染者が報告されたに等しく、例え 人口 8万人以下の小国と言っても人々の心配は深刻だと理解できます。




【 表F 】

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【 表G 】

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【 表H 】

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出典 : OCHA
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