今回、またしても入場時間に遅れてしまいました。
代表より会場を借りている手前、入退場の管理に不備が及ぶと説明を受け、
今後は遅刻厳禁で参加したいと反省しております。
『 午前は 』
午前のカリキュラムは、他の参加者の方もおられ、それぞれの課題・目標に合わせてマーカーを設置して走行となりました。
従来と同様にブレーキングあり・なし交えて走行しますが、熱中するあまり独りで格闘してしまい代表より、どのように良くて、ダメだったのか?疑問があれば聞きなさいと指摘を受けました。
これが意外に難しく、走り出すとつい自分の乗り方の工夫にばかり熱中してしまい、「聞く」ことを忘れてしまいます。走る中で「聞くべきこと」と「数をこなして会得」することの切り分けができずに走り続けてしまいます。
思った走りができず余裕が無いことの裏返しなのだと思います。
全体的な問題点としては、コーナリング後半でフロントが外に逃げる感じで、ダルに曲がりながら接地感も薄く、リアの接地感は余裕があるのにアクセルを開けづらいという楽しくない状況が続きました。
ただし、タイヤが前後とも大変古く、摩耗も進んでいることからそもそも論外なのかもしれません。
『 午後からは 』
午後からは、新しく参加された方にアドバイスするということを経験しました。
自分が代表から教えて頂いたことを思い出しながらアドバイスすることとなりましたが、これもまた難しい。自分の経験や知識を言葉に整理して伝え、また強制にならないように、相手に自分で気づいてもらえるように、色々考えながらしゃべると自分でも何を言っているのかわからない始末。
ダメだなぁと痛感しました。(要は自分も判ってないってコトですね)
その後、会場全面を利用したコースを設営し、私がリクエストしていたトレイン走行も盛り込んでいただき、練習開始となりました。
で、やはり小林代表は速かった。
走りながらでも後ろの私のペースを見て下さり、あえてブレーキランプを点け、減速ポイントを見せてもらってついていくのがやっとでした。
また、複数のマーカーをつないで大きなコーナーとしてクリアすべきで、午前の練習のポイントと同じだと教えて頂いて徐々にタイムも上がるようになりました。
自身の感じた結論として、必ず2つ先のマーカーを見て、手前のマーカーに減速が必要か、2つ先のマーカーを曲がるには手前のマーカーをどのように曲がっておくべきか、を考えるとスムーズに繋がっていくことが感じられました。
1日通して感じたことは、コースを走ることも、人に何かを教えることも、どちらも似ているような気がする1日でした。
< イベント記録 > http://gra-npo.org/document/record/2019/20191215.html
【 クリニック担当講師より 】
今回も、いつも以上に熱心に『 クリニック 』を受診されて、お疲れさまでした。 そして、おめでとうございます。
実は今回、拝見して、驚かされた喜びが二つありましたが、当日は充分にお伝え出来なかったので、ここで伝えます。
一つ目は、他の方の車両の動きを見て戴いた時の事です。
その方にはとても単純で簡単な運転操作をしてもらって、その時の車両を動きを見ただけで、「 リアタイヤが動いていない 」と、リアタイヤに充分な荷重が掛かっていない事、リアサスペンションの調整が必要なのかな? と判断された事です。
恐らく、以前であれば、そんな判断を明確に下すまでには至らなかった筈で、この半年間にご自身で何度も学習を繰り返された、とても貴重な成果で財産ですね。
オートバイの基本は、タイヤが荷重を受けて、路面にきちんとグリップする事ですから、その荷重の量を見て理解する能力はとても大切です。
あなたの提案で、装着されていた 社外製リアサスペンション ユニットの車高調整を行ないましたが、その車両の朝の状態よりも、確実に良い方向へと調整が進んだと私も確信しています。
更に、そんな調整の折々で、Uターン時の動きに安定感が増す変化を捉えて、あなたは「さっきより良くなってますよ」と 優しく伝えて、その方をサポートされていた事が大きな喜びだったのです。
そして、二つ目の喜びは、“ オートバイなりに、走ってもらう ” という、自然な走りをどんどん 身に着け、実践される様になった事です。
特に、午後 2時半から 行なう事になった「コース走行練習」では、確実にひと皮が、それも結構厚い “ひと皮” がめくれた走りを (最後の最後になってですが ・・)掴めていましたね。
オートバイなりに走らせるという事は、一番ロスや無理が無く、安全な走らせ方ですが、その “オートバイなり” という オートバイの物理的原則、オートバイの特性を理解して実践する能力が必要です。
それが、最後の 10分間余りで実践できた姿を見て、逆に羨ましくも思った程です。
そんな走りが実践できたのも、恐らくですが、以前、リアサスペンション の 調整をクリニックで要望出しされ、その設定(セッティング)が ほぼ(9割方)整っているからだと思います。
リアの設定が自身に合っているからこそ、先日のコースのポイントとなるセクションで、アクセル一つで綺麗なシュプールを気持ち良く描ける様になったのでしょう。
ただ、まだ、リアに合わせての「 フロント車高のバランス取り 」や、「 最大ストローク位置の調整 」などの要請出しはされていません。
今回、フロントの動きが気になったと思われたのは当然の事で、それらの 調整・セッティング が必要な状態だからです。
しかし、リアに較べて、フロントはずっと複雑で難しい、という事だけは伝えておきます。
是非、また機会がありましたら、次の『 クリニック 』(早くても 2020年 3月以降)の機会に、要請を出しては如何でしょうか。
また、それまでに、発見された、あの “オートバイなりの走り ” も 忘れませんように、期待しています。
お世話様でした。
担当講師 小林 裕之
< 追伸 >
オートバイにとって、イベントに限らず、走る場所や社会との関係は大切だと考えています。そのため、会場管理責任者の方とは、小さな約束から約束をしていない事まで、信頼を得る努力が私達の責任だと思います。
どうぞ、これからも変わらぬ協力をお願いします。