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世界の新型コロナウイルス被害、国別・人口あたり新規感染者数【感染密度】一覧 #COVID-19(7月23日現在)

   
世界の感染被害状況を正しく把握するには、累計の感染者数や死亡者数ではなく、人口あたりの新規感染者数【感染密度】の高さと変化を日々確認する事が大切です。
     
人口あたりの新規感染者数【感染密度】から、ブラジルでの感染状況は米国以上に過酷な状況である事は明白です。その米国の隣国であるカナダは【感染密度】を 1,000 程度に抑えていますが、同じく隣国のメキシコは 5,000 程度で留まっており、両国とも米国との国境管理を厳正に行なっている事が窺われます。   
一方、ブラジルの隣国のベルー、コロンビア、アルゼンチン 等は確実に感染度が高まっており、今後の大きな懸念地区となっています。
   
報道では、以前からアフリカ大陸での感染の拡大を懸念していますが、南アフリカが米国並みの感染密度を示し続けている事が最も大きな心配事です。 ただ、アフリカ大陸での感染の広がりは南アメリカ大陸と比較すれば小さく、エボラ出血熱など感染症対策が充実している事の他、大陸内の各国間での移動が元々多くないか抑制されている事が推測できます。

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報道は一切触れない感染中心地区の一つが、カタールバーレーンオマーンなどの中東地域です。長期間に亘り現在の米国の感染密度の 倍以上の値を記録し続けているにも関わらず、一切報道されない原因は、それら各国の人口の殆どを外国人労働者が占めている事が関係しているかも知れません。とは云え、感染して苦しんでいる人の存在を無いかの様に扱う事自体は問題だと思います。
   
新しい感染中心地も明らかになっています。それは 同じく中東のイスラエルでの感染密度は急速に高くなっていて、パレスチナレバノン でも同様に高まりを見せています。そして、中東と地域を接する 東欧やバルカン半島諸国で感染を拡大させている国が多くあり、アフリカ大陸以上に注意が必要な地域だと思います。
ただ、それらの国々と国境を接している大国、ロシアやトルコ、イランなどでの新規感染者は “ 異様に ” 安定して一定の値で抑制されており、それらの国々の政策の為に周辺の諸国の実状が世界から注目されていない事が危惧されます。
   
世界は “第2波” 、“第3波” も迎えつつ、経済回復や国民の不満解消を図る必要から、安全レベルの【感染密度】の策定する段階へと進んでいいます。
例えば、EU では 感染密度 で 「1,000 ~ 2,000」辺りで移動制限の撤廃案も検討されていると推測できます。そのレベルであれば、第2波の影響が大きいスペインとポルトガルを除き、EUの殆どの加盟国が条件をクリアしていますし、EU加盟申請中のセルビアからは入国禁止措置が採られている理由にもなります。
ただ、日本や韓国など世界的には感染を低く抑えてきた国から見ると、感染度 1,000 でさえ経験していない程に高い数値で、国民的な同意を得る作業は慎重にしなけば禍根を残すと思われます。
  
 

出典 : OCHA
#COVID-19


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