世界全体での新規感染者数は、先週に一日あたり30万人超えに増え以降、今週もそのレベルで推移しています。
この一週間で新規感染者が増えた要因は、先週と同様に主に欧州とロシアです。そして、それらの国々の中間地帯、つまりチェコやポーランド、バルカン半島諸国から南のイスラエルやヨルダンなど中東地域が感染拡大の中心地域になっています。
最も深刻な影響を受けているEU諸国とイギリスにおいては、既に限定的な行動規制処置が始まり、感染抑制に一定度は成功していたドイツでも経済的なダメージは避けられない状況に見舞われています。そして経済的な損失と同様に、各国は行動規制や経済ダメージからくる政治的な不安定を懸念せざるを得ず、各国共に「クリスマスシーズンまでに改善できる」として国民の不満の払拭に努めています。
ただし、当然ですが、冬季のインフルエンザの流行が予想されており、医療機関や従事者への負担は確実に増大して、一層、政治的な安定に主軸を置いた対策が進められる事は間違いありません。この傾向は北半球各国で予想される事で、来年春以降と予想されるワクチン接種開始と併せて、各国で民衆デモや生活困窮者の増大などがますます増える事が予想されます。
出典 : OCHA
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