東京都のGoToトラベルが解禁になった10月以降、一週間あたりの感染者数が増加傾向に移り、それ以上に治療中の患者数と重症者数が更に加速する様に感染拡大を起こしており、対策が無きに等しい現状では、一気の拡大に繋がる可能性もあります。
この一週間で特に感染が拡大した地域は 北海道で、先週までの累計感染者数が 3,566名 だったところに、この一週間(~11/13)で 1,254名 も増えて、先週までの累計感染者数の 35.2% も増えていて、全国で最も注意が必要な地域です。
単位人口あたりの感染者増加率が高い都道府県は、北海道に続いて 沖縄県、大阪府、そして東京都の順になります。 更に、この一週間で感染者数の拡大を記録した都道府県は、岩手県が 75.9% アップと北海道以上に 一気の拡大を記録しており、続いて 鳥取県が 36.8 % アップ、北海道に続いて、山梨県、長野県 と続いており、感染者数を比較的少なく抑制してきた地域では 当惑や混乱も招いていると推察されます。
先週までの、大都市圏と北海道など一部の都道府県で拡大していた状況から、この一週間でその地域を拡大している様子が確認されており、何らかの効果的な対策が進められない限りは、更に感染拡大地域を増やして、更に多くの人々の健康や生命を奪う事態へと繋がるでしょう。
経済の為に GoToキャンペーンを行なう事に異論はありませんが、感染拡大へと繋がる危険性は事前から指摘されており、感染拡大を抑制して国民の健闘と生命を守るのが行政の最大の責務である事を考えると、キャンペーンと同時に感染抑制や検査・医療体制の一段の補強策を講じるべきではなかったかと考えます。
同様に、記者会見の場には、経済再生担当大臣だけではなく、厚生労働省大臣の会見こそが必須です。
出典 : 厚生労働省
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全日本 新型コロナウイルス 治療中患者数 等、推移表 (11月13日現在)
一週間毎の新規感染者数は、9月初旬までは順調に減少していましたが、それ以降、減少しなくなり、10月以降は増加に転じて、今や 10,000人台を超える勢いを見せています。
この様に10月以降拡大基調にある事は認識されながら、行政は特別な措置を一向に採る様子はなく、その逆に GoToトラベルの延長検討など、感染抑制の政策が掛け声だけの無策で済ませようとしています。
しかし、感染の第二波が襲ってきた 8月前半と比較すると、8月以上に深刻な状況が明らかになります。 例えば、現在の 治療中患者数は 8月2日時点と変わりなく、一週間あたり 約 3,000名の増加ペースですが、一方、重症者数は 8月2日時点の 約3倍にもなっているのです。 現在の無策のままで感染者数が急な勾配で増えるなら、重症となる方の人数、亡くなる方の人数も 8月当時より更に多くなる事を否定できません。
国民の健康や生命より経済を全面に押し出して進められる現状は、明らかに修正が求められていると言えるでしょう。
出典 : 厚生労働省
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