世界全体で新規感染者数は、メディアによる断片的な報道は増えている印象を与えていますが、実際には先週と同じレベルに留まっています。しかし、9月当時の倍になる日々60万人程の人の感染んが報告され、深刻な事に変わりありません。
感染拡大している主な地域は、フランスやスペインを始めとする西欧から東欧・ロシア、そしてバルカン半島諸国までの一帯の他、大統領選で人々の外出行動が目立った米国で変わりありません。 フランス等の一部の国では減少している様な報道もありますが、それは限られた国での事で適切な印象を与えていません。実際には、米国の感染拡大は止まっていない他、発表人数が抑制報道の様に安定しているロシアやイラン、トルコで拡大を続けている事を見逃してはいけません。それらの国の医療対応体制はかなり深刻な状況に陥っている事が推定されます。
更には、ドイツとロシアの間の地域の国々、チェコやベルギー、オーストリアやルクセンブルク、スロバキア、そして バルカン諸国の ジョージアやスロベニア、 セルビアやクロアチア、ブルガリアなどの国々ではフランスなどの大国以上に深刻な状況を見せています。
今後、クリスマスシーズン、冬のバカンスシーズンを迎えますが、世界各国の市民は自粛自制が更に求められているのは間違いありません。一方、各国政府は、国民の健康や命を守る政策と、経済不況を避けて国民の不安や不満を抑える政策との難しい選択を迫られています。ミンクを介した感染拡大の失策で閣僚辞任が余儀無くされたデンマークの様に、政情を安定させる為の苦闘は来年半ば以降まで続くでしょう。
出典 : OCHA
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