人口1億人あたりの新規感染者数【感染密度】で各国で比較すれば、感染被害の深刻さの違いが見えます。
西欧から東欧・ロシア、バルカン諸国にかけた一帯の国々が感染拡大の中心地域で、感染拡大が始まってから2ヶ月近く経過して、その勢いは衰えを知らず伸び続けています。
【感染密度】が 50,000人/1億人 を超える国が増えている事がこの一週間の特徴で、米国、ポーランド、ルーマニア、ハンガリー、チェコ、セルビア、アルメニア、オーストリアなど、その殆どはメディアで報道されず、注目されず、医療体制的にも不安に思える国々ばかりだと、私達は理解しておく必要があります。
更には、世界保健機構・WHO 本部があるスイスでの感染状況が酷くなって抑制できていない事や、独特の感染対策を進めていたスウェーデンの感染密度が世界最悪状況へ近づいている事です。それだけ、感染患者を治す特効薬は無く、国民の経済活動や生活を守りながら感染抑制が行なえる有効策が見つかっていない事がはっきりしています。治療薬の開発は道半ばで、ワクチンにしても 世界各国で接種が始まるのは 来年後半以降ですから、オリンピック開催だけでなく、世界各国の政府にとって難しい政策立案や実行が更に続くのは間違いありません。
そういう不安定な状況の中、人権の価値から民主主義のあり方の探究が各地で行われ、パンデミックで世界中の人々が共通体験を通じて連帯へと意識や行動を変えていくでしょう。
世界各国の政府の対応もさる事ながら、世界中の人々が繋がる “世界市民” の活動が世界の将来を変えていくと確信しています。
出典 : OCHA
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