この一週間の全世界での新規感染者数は、一日あたりの平均感染者数が約 634,000人と 3週間前より約 5万人増加し、先週と同様に拡大が続いています。
EU主要国のフランス、スペイン、イタリアは先週と同程度に抑えていますが、ドイツは拡大傾向が続き、英国とアイルランドはそれ以上に拡大が続いていて、英国の来月からの EU完全離脱後の物流や人の交流に更に懸念が深まりそうです。
西欧以外では、ブラジルは先週同様のレベルで抑えていますが、南アフリカでは変異種発見の報道と共に拡大しており心配されます。
また、バルカン半島諸国からロシアにかけての感染は先週と同様に心配されるレベルですが拡大は見られません。一方、チェコやバルト海3国のラトビアとリトアニアは拡大していますが、エストニアは例外的に低く抑え続けています。
英国が発表した変異種ウイルスに対して、各国共に速やかな交流規制を採った事は評価される動きですが、英国内で 9月下旬に採取された検体を10月の検査して判明した結果を、48時間ロックダウンという強制措置を行なう為の理由に使った英国特有の疑惑も感じられます。
どちらにしても、ワクチンが承認され流通開始されたとは云え、クリスマス後の新年明けには更に感染が拡大する事が指摘される中、各国の政府は経済への打撃を低く抑えつつ国民からの支持を保つ為に、時にはプロパガンダ的処理で事実を誇張する事も厭わないでしょう。
新型コロナウイルスを正しく知り、正しく恐れ、健康で安全・平和な暮らしを守る為に、信頼性の高い情報を正しく伝えて理解を深める努力がこれからも大切です。
出典 : OCHA
#COVID19
ページ中の画像は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています 文章等は許可無く転載することを禁じます / Copyright GRA All Rights Reserved. |