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新型コロナウイルス禍、都道府県別被害状況について

      

新型コロナウイルスによる感染が国内で始まって以来、間もなく、1年半が過ぎようとしていますが、メディアは「新規感染者」の人数に偏った報道を続けています。その為、人口の多い都道府県の報道、つまり東京などを中心とした報道に偏り、それらの地域の被害状況が日本で最も深刻であるかの様な印象を与え続けています。
   
しかし、各都道府県別の被害状況を各都道府県ごとの人口との比較で示すなど、客観的な深刻度を基準に考察すれば、単に「新規感染者数」に主眼を置いた報道や捉え方は大きな間違いであると判るでしょう。

 

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例えば、本日(6/3)17時30分現在、NHK が集計して発表した資料を見れば、きっと多くの方は、東京都の 508名、大阪府226名、愛知県の 288名、北海道の 300名、そして 沖縄県の 244名 という具合に数字を確認して、最後に 全国合計の 2,831名 を見て、「徐々に少なくなっているか・・」と判断してしまうでしょう。
しかし、そういう判断こそが、4月から5月にかけて 大阪府兵庫県で新規感染者数が増えた時、その数字だけに捉われて、人口あたりの 新規感染者数への配慮を欠き、人口割合ごとに一定の割合で存在している 医療機関への負担度に目が向き難かったのです。その結果、介護施設等でのクラスター発生に対応出来ず、多くの利用者の方々が充分な医療を受ける事が出来ないまま、施設内でも亡くなっているのです。
    
例えば、本日の北海道の「新規感染者数」は 300名ですが、北海道の人口が 約 540万人ですから、同じ位の人口の 兵庫県の「新規感染者数」と比較すれば 遥かに深刻だと判ります。その上、北海道と兵庫県の面積を比較すれば、北海道で感染した方が医療機関を受診するにも、集中治療が可能な医療機関へ入院するにしても、厳しい条件下にあると推察できます。先週一週間 (5/22~5/28)の北海道での感染死者の方の人数が 81名と、大阪府兵庫県に次いで多かった要因の一つであったと思われます。
  
また、北海道以上に深刻なのが 沖縄県 です。本日(6/3)の「新規感染者数」は 244名ですが、沖縄県の 人口は 約 140万人で、東京都の 約 1/10 の人口に過ぎません。 ですから、本日の沖縄県での被害状況は、東京都で 2400名ほどの方の新規感染者が報告されるのと同等なレベルなのです。その上、先端医療施設や機関が整っているのは 東京都の方であるとすれば、更に一層の事、本日の報告からは 沖縄県の状況が最悪レベルと認識しておく必要があります。更に、沖縄県よりも 1~2週間早く 感染者数の増加を記録した北海道は、結果として、その後は多くの 感染死者 を報告している事を考慮すれば、沖縄県での深刻な状況は これから 多くの方々が 亡くなる可能性が高くなるという事です。

それを防ぐ為には、国は 沖縄県へ医療スタッフの派遣や資材送付を早急に手配して、大阪府兵庫県、北海道で起きてしまった、多くの方の感染死を少なく抑える努力が必要だと思われます。


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