世界各国の感染状況は、人口あたりの新規感染者数【感染密度】で比較しなければ、その被害の深刻さの判断は出来ません。【感染密度】は、人口1億人あたり日別・新規感染者数を一覧表で示し、深刻度が高くなっている程に欄を濃い色で塗り分けています。
New infection case per popuration by country and day
【 今後の感染拡大の流れ 】
変異株 “デルタ株” による急速な感染拡大が始まった国は、英国とアフリカで最も深刻な状況に陥っているナミビアと隣国の南アフリカですが、それから徐々に感染が拡大する国が増えています。
特に注目すべきは EU諸国です。先ず、アイルランドは、隣国・英国の感染拡大にも関わらず暫く抑制を続けていたものの、感染拡大の波に襲われ、それにアイスランドが続いています。そして、南欧の ポルトガルとスペインは 一気に感染拡大をしており、特にスペインは EU諸国の中で最も深刻なレベルに入っています。
そして、フランスは、隣国・ベルギーやモナコ、オランダでの感染拡大に押されるかの様に感染拡大が続いています。更には、ドイツも感染拡大の影響を避けられず、はっきりと感染拡大の波に飲み込まれつつあります。
これらの 英国や EU諸国が現在の “感染中心地” と言ってよく、ワクチン接種だけでは抑制できない “デルタ株” に対して、どの様な対策や規制を行ない、どの程度の効果が発揮できるかに注目が集まります。時レベルの感染拡大は起きると思われます。
【 観光地への飛び火現象 】
経済的に恵まれた国々で長期間に亘る厳しい規制が続き、一方、経済的に恵まれず海外からの観光客への経済的依存度の高い国では入国規制緩和の動きが続いています。
その為、例えば、セーシェルやキプロス。モーリシャス、フィジー、そして キューバなどの諸国では、その国の人口と比較して多くの新規感染者が報告され続けており、感染拡大国からの観光客による “飛び火” 感染が大きな要因の一つになっていると懸念されます。
同様な現象は国内でも発生しており、一都三県での感染拡大が発生した後、次に感染拡大を見せているのが 北海道 と 沖縄 であった事も “飛び火” 感染だと推察されます。
メディアの 人口の少ない小国の感染状況には注目しませんが、世界的な感染を防ぎ、小国の医療的負荷を減らし、感染で苦しみ亡くなる人を減らす為にも、ワクチンパスポート や 抗体検査だけに依存しない、何らかの対策や支援が必要でしょう。
なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です
Source:#OCHA( https://www.unocha.org/ )
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