『 ピークは過ぎたが、実態は重症化率・死亡率を見る必要あり 』
4週間前にピークを過ぎ、世界全体での新型コロナウイルスの新規感染者数は減少へと移っていますが、以前以上に各国での状況が様々で、各国それぞれの感染被害状況は一様でなくなっています。
その状況を作り出した最も大きな要因はワクチン接種です。経済力や政治的影響力の強い国々が率先してワクチン接種を積極的に進め、重症化率や死亡率の低下の実証結果を基に、ロックダウンの様に人々の生活行動を規制して経済的に損害の大きな政策を止め、ワクチン接種証明書など一定の条件下で行動規制の撤廃を進めているからです。
その為、その行動規制を解除した英国や米国の様な国々では新規感染者数はさほど減少していないのです。
一方、経済力や人口が少なくて国際的な発言力の小さな国々ではワクチン接種が進まず、キューバを始めとするカリブ海諸国では過去最悪の感染状況に陥っています。 そういう状況のため、今年4月から5月にかけて起きた世界的感染拡大時と較べて、新規感染者数の減少カーブが緩やかに留まっている事にも表れています。
以上の理由で、単に新規感染者数で各国の被害状況を把握する事は難しく、今後おは感染者の重症化率や死亡率で各国を比較して深刻度を判断する必要があります。それを行なう事で、国際的支援の必要度の判断が正確に出来るでしょう。
『 世界の国別・日別、新規感染者数 』
New infection case transition table by country and day
なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です
Source:#OCHA ( https://www.unocha.org/ )
#COVID19
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