『 新規感染者数、感染密度 共にほぼ収束状態へ 』
“第5波” が 7月から 8月にかけて猛威を振るった時と較べれば、新規感染者の人数も、治療中の患者数も、感染密度もかなり収束した状態になっています。
感染密度が直近の一週間で急に上昇していますが、東京都が 4千人を超える新規感染者数の報告漏れを修正した為で、その報告ミスの内容については別途指摘の予定、全体的には収束と言ってよい状態でしょう。
ただし、感染して亡くなる人の人数は、最も多くの新規感染者数を記録した当時と較べると、決して収束しているとは言えない多くの人が亡くなり、多くのご家族の方々にとっての悲劇になっている事を見逃してはいけません。
そして、マスコミは注目していませんが、亡くなる人の人数と、重症者数が減る人数とがほぼ同数という状態が数週間に亘り続いている事にも注目すべきです。
『 直近一週間でも、70人が亡くなり、重症者数が 74人減って 134人に 』
10月29日時点で 重症者用ベッドで治療を受けている人は 134名 で ピーク時の 1/10 以下まで減っています。メディアも「重症者数は 〇〇名減っています」と伝え、状況は良くなっている一方のイメージを与えてます。
しかし、直近の一週間で 重症者数は 74人減っていますが、同時に、70人もの人が亡くなっている事実を伝えていないのは誤っています。重症者数が減っている事は亡くなった人が多く含まれている事も伝えるべきです。
様々な規制は解除して、日常生活や経済活動を再活性させるのは継続しつつ、同時に、亡くなる方々やそのご家族の存在は忘れてはいけないでしょう。
新規感染者数が減少している程に亡くなる人は減っておらず、逆に、緊急事態宣言が解除された世間の中で、重症者ベッドで闘病している人とご家族の方々にとっては、まるで世の中からポツンと取り残されたしまった様に感じられ、病気以上に強い孤独感さえ感じているのではと心配されます。
せめて、メディアは、亡くなる人の人数はさほど減っていない事と、減少した重症者数の多くは亡くなっている人である事を伝えるべきだと思います。
出典 : 厚生労働省
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