この一覧表は、各都道府県別に、前週と比較して新規感染者が増えた増加率や、人口あたりの新規感染者や治療中患者数の増加率、人口あたりの死亡者数の増加率など数値で表し、感染被害の深刻度を他の都道府県と比較して理解する助けになります。
さらに 被害と影響が悪い箇所は黄色で欄を塗り、良い結果を出している箇所は薄いピンク色で欄を塗って識別しているので、各都道府県別の医療体制などを勘案すれば、医療機関などが直面している状況や、住民の人々が感じている恐れの度合いも推定する事が出来ます。
『 都道府県別、感染被害一覧 』
昨年の 8月~9月頃と較べると、日本国内、各都道府県共に感染状況はまだ落ち着いた状態と言って過言ではありません。
ただし、沖縄県では状況が悪化して治療者数や重症者数ともに一気に増えており、米軍キャンプの影響の他に、ワクチン完全接種率が 60%台と他府県に較べて 10ポイント以上低い事、10個以上の島々に分散している事による保険・医療事情も影響もしていると思われます。
『 都道府県別、人口あたり 治療中患者数、重症者数、死亡者数 』
各社メディアは「新規感染者」の人数で比較して、東京都や大阪府などでの感染状況を深刻に伝えていますが、群を抜いて深刻なのは沖縄県です。それは、人口あたりの「感染者数」や「治療者数」を比較すればはっきりと判ります。
特に、今まで以上に多くの感染者を記録する事が予想される “オミクロン株” 感染では、医療や福祉、消防や教育、交通など公共サービスへの従事者の多くが感染者または濃厚接触者として隔離される為、社会機能とサービス全般に大きな影響を与える事が懸念されているからです。
グラフで示した通り、沖縄県では医療現場や保健所現場にとても大きな負担が掛かっている事がはっきり表れていますし、感染や接触者として社会から隔離されている人々が多く生まれ、様々な社会機能・サービスに大きな影響を与えている事も容易に推定できます。
ただ、感染者の増加と同時に増えている「重症者」は他府県と比較しても多くはなく、現時点では死亡した人が増えていない点は、沖縄県が昨年9月以降に遭遇した高い死亡率と比較して、とても良い傾向と言えます。
一方、大阪府では 重症化率が高く、重症の認定基準を低く設定しているのか、万全の体制で緻密に臨んでいる結果なのか、今後の推移に注視が必要です。
また、米軍基地絡みで話題に上がっている山口県も注視するべきですが、それ以上に基地は無い広島県が沖縄県に次ぐ深刻な状況に陥っている事にも注視して、米軍問題以外の原因があると理解する必要がありそうです。
同様に、数週間に亘り他府県を凌ぐ人口あたりの死亡者数を記録し続けている石川県にも注視すべきですし、群馬県の死亡率の高さにも注意が必要でしょう。
出典 : 厚生労働省
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