COVID-19, New Infections and Number of Infections per 100 Million People by Country and Day worldwide, As of February 16, 2022
『 世界全体での新規感染者数 / Changes in the number of new Infections worldwide 』
約 5週前から始まった新規感染者数の減少は順調に続き、欧州や北米、南米諸国など、ほぼ全ての地域で減少し続けています。しかし、殆どの国では、昨年・2021年までに経験した数値を遥かに超える感染者数を記録して、数多くの方が感染症と闘っている事を忘れてはいけないでしょう。更には、シンガポールや韓国、ベトナム、ニュージーランドの様に、世界全体で新規感染者の減少が始まった後で、急に感染拡大を起こして過去最多の新規感染者数を記録し、今も感染被害が続いている事にも注意が必要です。
今後、感染対策の為の各種規制の緩和が更に進むでしょうが、それによって死者数が増える可能性が高まる事にも目が向ける必要があります。
『 新規感染者数一覧 / New Infections by Country and Day 』
『 【感染密度】国別・日別一覧 / New Infections per 100 Million People by Country and Day 』
この【 感染密度 】(人口1億人あたりの新規感染者数)を確認すれば、新規感染者数の増減レベルが一目でわかり、他の国との感染状況の比較が容易になります。また、人口あたりの新規感染者の割合によって、治療や療養で社会参加できない人の割合を推測でき、社会機能の維持レベルや経済的損失などを考察するベースにもなります。
欧州の感染レベルは抑制へと向かっていますが、バルト三国やオランダなどの北欧やスロバキア、ギリシャなどは依然として深刻なレベルに留まっています。同様に、イスラエルでも変わらず高い【 感染密度 】が続き、前出の通り、シンガポールや韓国、ベトナムやニュージーランドで急に起きた感染爆発で【 感染密度 】は深刻なレベルが続き、その減少は未だ始まっていません。
一方、北米や中米、南米の諸国では深刻な時期を過ぎ、チリを除いて、【 感染密度 】は穏やかに減少へと進んでいる事がわかります。
最後に、アフリカ諸国では、“オミクロン株” の発見報告を適切に行なった南アフリカを始めとして、殆どの国で【 感染密度 】は完全に抑制されている事を示しており、発見報告直後に欧米諸国や日本が南アフリカと周辺諸国からの入国禁止措置を採った事を考えれば皮肉な結果であり、過剰反応気味と指摘される所以でしょう。
『 今後について 』
2021年、“デルタ株” 感染拡大当時までは、この【 感染密度 】を検証する事で各国の状況や今後予測される対策の推測が可能でしたが、“オミクロン株” の高い感染力とワクチン接種の浸透などにより、【 感染密度 】だけでは今後の推察には不足する点が散見される様になりました。
そこで、今後は【 感染致死率 】( 一週間の感染死者数 / 一週間の新規感染者数 )を算出して、週毎に各国の 状況を比較する事が必要になっていると思われます。 どの様な数値が産出されるのか? 各国の政策との相関性は? など、興味深い事が見えてくると思います。
※ 各国の感染対策の指標となる、『国別・日別死の死亡者数』と『各国の人口あたりの死亡者数』(死亡密度)は、後日改めて発信します。
※ 情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です
Source:#OCHA ( https://www.unocha.org/ )
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