COVID-19 Deaths and Number of Deaths per 100 Million by country and day, As of March 2, 2022
『 世界の主要地域別・死者数の推移 / COVID-19 Deaths by major region 』
世界的に最多の新規感染者数が減少を始めてから2週間余り、遅れて死亡者数も減少が始まり、現在も世界的な減少は順調に続いています。しかし、地域によって大きな違いがある事には注目すべきでしょう。
インドでは順調に減少していますが、北米2ヶ国はやっと昨年記録した最多死亡者数のレベルに減少した段階で、欧州5ヶ国は昨年の最多死亡者数は更新しなかったものの減少幅はさほど大きくありません。一方、それらの国や地域を除く全世界では、一気に死亡者数が減少しており、感染者への対応が概ね成功している事を窺わせる結果になっています。
『 国別・日別、死亡者数一覧 / Deaths by country and Day 』
『 人口あたり死者数、国別・日別一覧 / Deaths per 100 Million People by Country and Day 』
人口が異なる国の死者数を比較して話題にする事ほど無意味な事はありません。人口あたりの死者数【死亡密度】を見れば、各国の被害状況がはっきりと理解できます。【死亡密度】の数値に合わせて欄を色分けしてあるので、深刻な状況に陥っている国や地域などがはっきりと識別できます。
人口あたりの新規感染者数【感染密度】が高い国や地域で高い【死亡密度】(人口あたりの死亡者数)を記録している例が多くあります。
先ずは、バルト三国を始めとする北欧諸国、特にラトビアとエストニアは世界的に深刻な状況を示しており、連日多くの方が亡くなっています。続いて、東欧と南欧の諸国でも高い【死亡密度】を記録し続けており、ジョージアやブルガリア、クロアチアやギリシャ、イタリアなどが深刻な状態が続いています。
続いて、高い【感染密度】を記録し続けている 西アジア諸国、特にイスラエルやトルコ、イランでも連日多くの人々が亡くなっている事を示しています。ただ、同じ地域でも、バーレーンやカタールなどの【死亡密度】は低くなっており、住民の大半を海外からの労働者が占めている特殊な事情と併せて見る必要があるでしょう。
そして、北米と中米、南米諸国ですが、北米2ヶ国は依然として少なくはありませんが順調に抑制が進んでおり、南米は高い【感染密度】を記録し続けているチリやウルグアイを始めとして、多くの国々で死亡を抑え切れていない深刻な状況を示しています。
一方、東アジアとオセアニアに目を転じれば、2~3週間前から急な感染拡大を記録して、過去最多の新規感染者数を記録している シンガポールやベトナム、韓国ではさほど死亡抑制に成功していると言え、特にニュージーランドではほぼ抑制に成功している状況で今後が注目されます。
最後にロシア軍侵攻に揺れるウクライナですが、侵攻が始まった時点から新規感染者数や死亡者数の報告が無く、その多くの人々は周辺の隣国へと密集した状態で避難を行なっていると推測されます。途中、退避の受け入れを行なっている東欧諸国の【感染密度】や【死亡密度】は決して低いと言えず、母国の医療機関の管理と対処が望めない人々の健康状態が強く懸念される事態です。
『 今後について 』
世界各国での毎日の「新規感染者数」や【感染密度】、「死亡者数」や【死亡者密度】を見る事によって各国の状況を把握するのに役立つ事は間違いありません。
ただ、各国が新型コロナウイルス禍をインフエンザなどの感染症と同様に対処する道を探っている現状では、前記に挙げた情報だけでは不足する点もあると考えています。
その為、【週間致死率】の作成を検討しています。この【週間致死率】は、一週間毎の「死亡者数」を「新規感染者数」で割ってパーセント表示をするものです。これによって、世界各国での毎週の【週間致死率】の推移から、各国の感染対策や防疫対策の有効性などの検証や、インフルエンザなどの致死率と比較が容易に出来ると考えています。
ご意見や情報があれば、是非、ご教示ください。
なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です
Source:#OCHA ( https://www.unocha.org/ )
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