『 新規感染者数と治療者数 』
日本全体での「新規感染者数」は、約 1ヶ月周期で増減を繰り返しながら徐々に減少して、ようやく、昨年の緊急事態宣言下、無観客のオリンピック開催期間に記録した新規感染者数のピーク値まで減少しました。
ここからも、過去の “デルタ株” と比較すれば、“オミクロン株” の感染力は格段に強い事がはっきりしている他に、減少速度がずっと遅い事がはっきりしています。 行動規制が緩和されている事や 国民の 80%以上が 2回の ワクチン接種を終えている事も影響しているとは思いますが、まだ安心できる状況ではないと思われます。
と言うのも、日本以上に感染抑制に成功していた 隣国の韓国が 2月から5月まで一気に感染爆発を記録した事や、日本以上に感染抑制に成功していた台湾でも 一月前から深刻なレベルの感染爆発を起こして継続中である事など、この “オミクロン株” は 多様な顔を持ち長い期間に亘って影響を与え続けているからです。
「喉元過ぎれば熱さ忘れる」の諺の如く、“オミクロン株” による新規感染者数のピーク値が大きかった為、それが減少し続けている今、既に「もう大丈夫だろう」という意識が蔓延している事には一抹の不安と危惧を感じています。
インフルエンザの様に残っていくという推測が正しければ、感染して発症しても深刻に受け止めず、検査や医療機関にもかからないので「新規感染者数」として記録される人が少ない状況に入っているのだと思われます。感染しても自覚が無く検査や医療機関を受診せず、亡くなってから検査で感染が確認されている様な状況だとすれば、私達一人ひとりも自覚を持って対応する事が必要でしょう。
また、世界的に見て、日本は厳しい水際対策を続けてきた国です。 が、世界各国が出入国に関する規制が大幅に緩和させ、国民生活の不満を解消し、経済回復の為の競争が始まっている今、今後は一気に 規制は解除されていくでしょう。
入国時の検査基準の緩和には賛成ですが、厚生労働省が示す、相手国を “感染リスクの大小” によって区別している対策には期待できません、というのも、最も感染リスクの低くて入国時検査が不要とされる国々の中に、現在 世界で最も【感染密度】や【死亡密度】が高い国が数多く含まれるからです。
その為、今後は新規感染者数の減少は続くものの、その現象速度は更に遅くなると思われます。
『 重傷者数 と 死亡者数 』
“オミクロン株” の特徴なのか、感染しても自覚症状が乏しくて、亡くなってからの検査で感染が確認されている例が増えていると推測しています。実際、「死亡者数」の資料やグラフを見ると、重症と確認される人は多くないにも関わらず、亡くなる人の人数は一向に減少する傾向が無く、その事からも 無自覚感染のままで亡くなる人が減っていないのだと思われます。
この傾向は、全世界の「死亡者数」グラフでも同様な傾向を示しており、入国制限が緩和された今、今後の “無自覚感染者” の増加が懸念されます。
出典 : 厚生労働省
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