GRA 公式ブログ

NPO法人GRA ( https://gra-npo.org ),オートバイにいつまでも楽しく安全に乗れる環境作りと    人材育成を目標にしている NPO法人:GRAのブログです

撮影は、“支援” の心の集まりから

   
12月 1日に開催した 『 撮影 & 練習イベント 』の概況と、今後の活動の展開の方向性を期待させる “新企画案” を報告します。

 

[ 公式Webサイト ページ ]http://gra-npo.org/publicity/report/2019/20191201_rep.html

 

 

『 午前中は、来場者無し 』

開催会場は、会場側との来場した人の管理という観点から、『 セミナー 』の様に いつでも来場可 にしておらず、午前と午後に “入場時間帯” を設けていますが  ・・・
当日の午前に来場した人は ありませんでした。
  
数日前の冷え込みを考えれば、7時以前に起床して、オートバイで走り出すなんて、考えただけで億劫になるのは当然の事。
実際、11月に開催した際には、高速道路ですれ違う ライダーの人数は 20名を下らなかった程に多かったのですが、今回は 2名だけでしたから。
    
その為、午前中の撮影は不可能になり、予定は少し狂った事は否めませんでした。
しかし、私・小林にとっては、滅多に無い、堂々と練習が出来る貴重なひと時になり、お蔭様で、主にフロントサスペンションに施した変更の感触の良さを、実際の走行後のタイヤの摩耗痕で確認ができ、次の変更の方針が明確になりました。

 
 

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『 午後は、楽しい撮影に 』
 
と言いつつ、撮影コースの準備も済ませ、午後から 2名の来場者が到着した後、早速に簡単な打ち合わせして、撮影を始める事に。
打ち合わせと言っても、今回は従来の様に “撮影台本” の強制はせず、来場した人から、「何がしたい?」「どんな映像が必要か?」の提案や意見を聞く事から始めたのです。
   
必要な配役は、「モデル」(ライダー役)、「カメラマン」、「ディレクター」で、使用するカメラは 一眼とHDビデオカメラ、そして装着型小型カメラ の 3台です。
早速に尋ねれば、「モデル・ライダーやります」との発言があり、気弱な私としては、密かに モデルとディレクター役を狙っていた事は口に出せず、カメラマンとディレクター役に就き、もう一人の方には カメラマンに徹してもら事で始まりました。

   
で、撮影の結果は? と問われれば、当初 狙っていた様な映像にはなっていませんが、逆に、狙っていても撮れない様な映像が収録できたのです。
厳密なシナリオ(台本)が無い中だからこそ、人と人が自然な発想で発する言葉や行動が混じり合い、狙っても出せないハーモニーやパステル中間色を味わえ、それは楽しいひと時でした。

 
撮影イベントの度に感じるのですが、このイベントこそ“支援”の心で成り立っている事と。
誰もが、「 走りたい 」とか「 練習したい 」、「 上手になりたい 」という意識は無く、単に 「 一緒に活動を前進させる 」という意識でいるからこそ、生まれたハーモニーであり喜びだと心から確信した日曜日でした。

 
 
 
『 生まれた、新企画案 』

そんな雰囲気の中で進めていく内に、心の中で、全く無関係と思える分野 に、新しい “企画” の案が生まれてきたので、ここに紹介します。
  
新企画案を名付けるならば、“ 妖怪ガレージ持ち込み企画 ”(仮称)でしょうか。
企画の概要は、自身のオートバイの整備や修理などでやりたい事、困っている事、知りたい事を、“妖怪ガレージ” で解決をサポートするという企画です。
  
画期的な点、狙っている点は、三つあります。
一つは、対象を全国の人、いづれは世界各地の人に拡げて、整備などの相談事を引き受ける事です。
   
二つ目は、引き受ける事を決めた相談事については、整備や修理などの内容や車種、症状などを、事前にサイト上で公開して、その後で、それに対して行なった実際のアドバイスやサポートも詳しく公開します。
  
そして、三つ目は、そのサポートやアドバイスを受けた人からは、処置後の報告を必ず受けて、それも サイト上で公開するという事です。
   
妖怪ガレージに持ち込める方は直接にサポートして、持ち込めない方は 妖怪ガレージ内で再現または詳細画像の撮影をしてサポート・アドバイスを行ない、その他の方々にとっては、その相談事の内容から結果までを、興味を持ちながらステージが進むのを自分の事の様に体験できるので、多くの人にメリットがあると考えているのです。

どうぞ、関心のある人はすぐに連絡を下さい。 直ぐに、その相談が叶う様に検討して回答します。また、とても関心があって心が動かされた人は、後日発表予定の、詳細な企画内容を見てください。
一人だけで悩まず、一緒になって考え、関心のある人達と共有しあって、多くのライダーにとって有益な情報の発信源になってください。
 

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『 ディレクターズカット の案内 』

最後に、「モデル(ライダー)」になり損ねた私としては、小さな “反抗” の証しとして、当日の撮影映像から “ディレクターズカット版” の製作を密かに計画しています。(当日の モデルには内緒で)
  
当然、当日に撮影した映像は、GRA として推奨している ライディングや練習方法の案内等に活用しますが、そんなアカデミック用途のカット以外、この活動や支援してくれる人達の雰囲気を伝える映像もあって当然と考えているからです。
この “ディレクターズカット版” は、きっと アカデミック版よりも楽しめる内容になると確信していますので、どうぞ 出来上がりを楽しみにしていて下さい。

 


                                                                                       GRA事務局    小林
 
 
 

広報動画、『 特別練習会 』 (1994年4月3日)、作成しました!

   
1994年に開催したジムカーナ 特別練習会 』の、紹介用動画を作ってみました。
きっと、『 特別練習会 』の雰囲気の一端が伝わると思います。


   
『 特別練習会 』
は、1993年から始まった企画で、多くの人に人気のあったイベントで、毎回異なる走行練習用コースを走り込む練習会で、自身のレベルに合ったグループを選んで走り込む事で、ライディング操作を確実に習得できるのが特徴です。

当日参加した人は、是非、ご覧ください。
参加しなかった人は、一緒に、臨場感を味わってください。   
  
< 当日の 詳細な資料は、下記サイトで >
【 イベント記録 】ページ  (1994年4月3日)

http://gra-npo.org/document/record/1994/19940403.html
 
 
 
  
  

NPO法人の紹介 『 NPO法人 Walk Free Foundation 』

  
        世の中には、利益の為ではなく、社会の為に尽力している方々や団体があります。
        そんな活動を行なっているNPO法人を、機会がある度に紹介していきます。
        みなさんにとって何等かの参考になる事を願っています。
     
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 『 NPO法人 Walk Free Foundation (WFF)』
  
NPO法人 Walk Free Foundation ( 以後、WFF と記載 ) は、オーストラリアを拠点に、全世界各国での “奴隷” 状況を調査して報告している団体です。
  
彼らの指す “奴隷” とは、19世紀以前、鎖で身体を拘束され、人身売買され、あらゆる労働力を搾取されていた “奴隷” だけを意味していません。
現代社会、世界の各国で、鎖で繋がれていなくとも、金銭的・精神的に身体と人権を拘束し、それを雇用する者の利益の為に労働を供されている人々全てを対象にしています。
  
WFFは、そういった存在の人々の事を “現代奴隷” と呼び、各国政府関係機関への啓発活動を行なうと共に、各国で人権活動を行なっている民間団体に活動用資料として提供を行なっています。

 

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『 世界と日本の “現代奴隷” 』
   
彼ら(WFF)の指摘では、“現代奴隷” が多い国は インドや中国、パキスタンなどで、日本は世界の中で少ない国としてしています。
が、自身と身の周りを見渡せば、長時間労働サービス残業など、雇用側が雇用関係を楯に労働を搾取する例は多くあります。 確かに、それらを禁止する法整備は進められていますが、順守意識が高いのは行政に近い大企業であって、大多数の国民が就労する中小・零細企業では望むべくもない事も周知の事と言えます。
  
その境遇は、30万人近くに上る 技能実習生 の場合には、更に厳しい事も広く知られています。技能実習制度は、単純労働業種における人手不足解消を目的に導入されたに等しく、搾取と人権侵害が起きる構造になっているとして国際的な批判を浴びています。
また、留学ビザで来日する留学生に於いても同様で、週に28時間までのアルバイトが認められているのを利用して、日本人が敬遠する工場労働、飲食店、宅配便などの仕事で、彼らから合法的に最低賃金で働かせ、外国人留学生は債務と搾取のサイクルの絡め取られています。
  
更に、日本国民が知るべきは、世界の “現代奴隷” を生む構造に加担しているという事で、輸入される大手メーカーの製品や部品自体に、“現代奴隷” が潜んでいる事実です。
サプライチェーンという、主に大メーカーが製品を製造する為に、世界的な原材料や労働力の供給ネットワークを活用しているが、そのサプライチェーンに “現代奴隷” が従事させられている事実があります。

“現代奴隷” のリスクが多く含まれている製品は、1. ノートパソコンや携帯電話、 2. 衣料品やアクセサリー、 3. 魚介類、 4.カカオ、 5.材木 で、日本がそれら製品の輸入額は、米国に次いで 世界2位になっている事は知っておく必要があります。
欧州などと比較して、“現代奴隷” を排除する仕組み・フェアトレードを尊重する意識が薄く、それが故に 世界各国で人権を無視され労働搾取し続けられる “現代奴隷” の人々を生み続けているのです。


※ 参照資料 :  Global Slavery Index 2018、
      「日本についての記述の試訳」  山岡万里子  訳
http://notforsalejapan.org/wp-content/uploads/2018/08/Global-Slavery-Index-2018-%E5%92%8C%E8%A8%B3-1.pdf

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NPO法人 Walk Free Foundation 】

□ 法人案内 Webサイトページ    ・・https://www.minderoo.com.au/walk-free/


□ 法人案内 Webサイト(和訳) ・・

https://translate.google.com/translate?hl=ja&sl=en&u=https://www.walkfreefoundation.org/%3Fgclid%3DCj0KEQjwvtS6BRC8pcKn8OXIg_wBEiQAqtpiz0wDst0me7uDXsjzP5sFbePbZi-U3ixqcUL0DSu9NukaAsQT8P8HAQ&prev=search


□ Global Slavery Index              ・・https://www.globalslaveryindex.org/


□ Global Slavery Index(和訳) ・・

https://translate.google.com/translate?hl=ja&sl=en&u=https://www.globalslaveryindex.org/2018/methodology/prevalence/&prev=search

 

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【 関連記事 】

〇 SUSTINABLE BRANDS  ・・・

https://www.sustainablebrands.jp/news/os/detail/1189402_1531.html

  
〇 Trends Watcher    ・・・

https://www.trendswatcher.net/032018/geoplitics/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AB%E5%AD%98%E5%9C%A8%E3%81%99%E3%82%8B%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E5%A5%B4%E9%9A%B7%E3%81%AE%E5%AE%9F%E6%85%8B/

  
〇 Sustainable Japan  ・・・

https://sustainablejapan.jp/2018/07/25/gsi-2018/33487

 

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1994年 3月開催『 ジムカーナレッスン 』動画の紹介です

  
1994年、GRA発足当時から、最も大切に開催していたイベント『 ジムカーナ レッスン 』の動画です。
 
この動画では、レッスンの最後に行なっていた タイムトライアル(タイム測定)、それも 当日にインストラクターを担当していたメンバーの分だけ収録されています。
25年以上前の動画ですが、どうぞ、ご覧下さい。
 

    
なお、「 タイムトライアルコース図 」や 「 タイム測定結果 」、「 当日配布書類 」など、詳しい資料は下記サイトに掲載しています。


【 イベント記録 】1994年 3月20日開催・ジムカーナレッスン
http://gra-npo.org/document/record/1994/19940320.html


  
  
  
 

11月21日付け、過去一週間のアクセスデータ

  
GRAの公式Webサイトhttp://gra-npo)への、最近一週間の海外からのアクセスを紹介します。
   

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アクセス傾向には、日本・海外を問わず、“波” があるのですが、ここ最近は カナダ からまとまってアクセスが入っていて、面白かったので紹介します。
   
公式Webサイトに限らず、運営している ブログサイト等を始めとして全て日本語で作成しているので、検索ワードでサイトがヒットしても、タイトル名は日本語です。
その為、基本的には日本国内からのアクセスがメインになりますが、興味深い事に、時々、海外からのアクセスが固まって入る事もあります。
   
GRAの ブログサイトの一つは、最近、オーストラリアからまとまって来たり、変わった所では Youtube では ロシアの方から定期的に入ってきています。
   
どちらにしても、GRAとしては、日本国内だけに活動を絞る考えはありませんので、海外からのアクセスは大歓迎しています。
ただ、泣き所は、英語表記などが十分になっていない点です。
    
どうぞ、GRAの活動はこれからも続けていきますし、コラム文章中に英語表記が入っている事にも、みなさんの理解と協力を期待しています。
 
 
 
 

12/1に向けて、 企画・提案を募集中!

  
来る、12月1日に開催する 『 撮影&練習 イベント 』に向けて、あなたの 企画や提案を募集しています。

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   「 こんな映像が観たい 」
   「 分かりやすい解説映像が欲しい 」 など ・・・
  
オートバイの事で、ライディング方法や練習方法、整備の方法やその効果など、あなたが見たい映像や画像について、あなたの提案を送って下さい。
撮影&練習 イベント 』では、いつまでも、楽しく、安全なオートバイライフを過ごすのに役立ちそうな画像や映像を撮影しますが、可能なら、あなたの提案も聞かせて欲しいのです。

送付は、この記事へのコメント返信か、下記のサイトを通じて送付ください。

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【 11月21日現在・撮影映像候補・予定

  
〇 「 基本練習・サークル走行 」
   〇 「 基本練習・2本オーバル走行 」 
   〇 「 基本練習・4本四角パイロン走行 」


  〇 「 フロントフォークの整列 」
       ・・ フロントフォークの整列作業と、その作業の前後(Before & After)の
               オートバイの動きの比較


         *   *   *   *   *   *   *   *   *

イベント当日の参加者( モデル、カメラマン等 )は、当日にならないと分からない為、集まってくれる方々の意見や雰囲気に合わせて、楽しく活気のある映像や画像の撮影を行ないますので、予定はあくまでも予定です。

が、あなたの強~い提案、説得力のある要望であれば、実現したいと思うのが人情です。また、当日、イベント会場で直接、意見や要望を伝えてもらうのも大歓迎です。
   
では、みなさんからの「提案」や「要望」をお待ちしています。
 

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【 撮影 & 練習 イベント 】  http://gra-npo.org/schedule/photo&practice/top.html


 
 
 
 

『 タイヤから診る、ライディング 』 第4章、完成!

  
ライディングの癖や良し悪しは、すべてタイヤ表面の摩耗痕で判断できます。
誰にも分かりやすく、簡単な言葉と説明図を使って解説したコラム『 タイヤから診る、ライディング 』も、今回は実際の摩耗痕の画像が入り、その解析文章とで一番興味深い内容になっています。
   
ライディングに興味のある人は、ぜひ、一度ご覧ください。

    
『 タイヤから診る、ライディング 』 第4章

http://gra-npo.org/lecture/ride/tire%20diagnosis/Tire%20diagnosis_4.html


  

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< 一部を紹介します >

前回までの解説で、タイヤ表面に残る “ 摩耗痕 ” の方向には色々なパターンがあり、よくある遠心力だけに応じた旋回・コーナリングをするライディングの場合にはタイヤの向きと平行な摩耗痕が残り、バンク時にも減速や加速を効果的に行なっている場合には、平行でない向きの “摩耗痕 ”がタイヤ表面に残る事を説明してきました。

今回は、実際にタイヤ表面に残された “摩耗痕”の画像を紹介して、その 摩耗痕 が出来た走行条件や理由の解説をしよう。

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トレッド中央外側 : 中央部からトレッド外側へと移る場所に、タイヤの向きに
  対して90度 より小さな 80度 程の角度で摩耗痕が残り、進行方向への 加速と同時
  に旋回を行なっている結果だと推測できる

トレッド外側トレッド外側へ視線を移すと、摩耗痕の角度は 80度 から 60度
  ほどに変化していて、中央外側よりも、加速時の旋回の役割を多くこなしている
  事がわかる
 
トレッド端部 : 端部になると、摩耗痕は中央外側部などとは逆の向きになり、
  明らかにバンキングブレーキによる 減速 による結果で、ノーブレーキでの基本
  練習であることから、効果的な旋回ブレーキ力を利用出来ている結果と推測され、
  ブレーキを使った場合には、この 約 50度 よりも大きな 60度前後になると推測
  できる

< 以上は、一部紹介です >

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