GRA 公式ブログ

NPO法人GRA ( https://gra-npo.org ),オートバイにいつまでも楽しく安全に乗れる環境作りと    人材育成を目標にしている NPO法人:GRAのブログです

『 創る人、壊す人 』 ZAKT計画 (その1)

2018年、ZAKT計画を始めるにあたり、今迄で一番衝撃的で哀しい記憶を公開します。
今となっては過去の出来事ですが、今なお続いている課題の一つです。 

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2001年1月、二十数名が集まったミーティングの場で、
突然 “怒声” が突き刺さったのです。

「 なぜ、イベントをやめるのだ !! 」の怒声が

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『 社会から認知される ジムカーナ文化の創造 』を目標に、多い年には46回ものイベントの開催を数年以上続けたものの、イベント開催数と事務方の作業量に忙殺された事もあり、その目標の達成が難しいと判断して、2000年11月に開始したのが【 脱皮計画 】でした。

自己中心的に走る事だけを楽しむ人が増えている現状を変えるため、【 脱皮計画 】の趣旨を書いた文書を作成して、500名以上の人への郵送を、数回に亘って続けたのですが、その“怒声”の主は趣旨を理解できなかっただけでなく、平日夜に様々な事務作業を行ないGRA活動を献身的に支えていた大切なメンバーを“怒声”で罵倒したのです。
   
あってはならない事です。
当時 優に30歳を過ぎた大人なのに、自身が楽しんでいた“環境”を守るのではなく、その“環境”を裏方からも支えていた人に“怒声”を突き刺すなんて。
刺された当人達には、今でも心の傷として残っているでしょう。
 

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何事であれ、創るのは難しく、壊すのは簡単なもの。
イベントに一生懸命参加して楽しむだけの人だけでは創れない活動や“環境”があるのです。

あなたのような人が、“環境”作りに取り組んでいる人を挫き、“環境”を破壊するのです。

 
 

安全運転に必要なコト #安全運転

オートバイのイベントが行なわれる場合、それが市販車で走行を行なうイベントであれば、ほとんどの主催者は目的や企画内容に“ 安全運転 ” という言葉を掲げています。

確かに、オートバイでの死亡事故が目立って増え始めた 1970年代後半以降、社会的な批判や要求に応える為にも要必とされた言葉でしょう。

イベント開催会場の確保の際に会場所有者との交渉に必要になる他に、車両メーカーや自治体などから協賛を得る為にも、新聞社などメディアの取材を得る為にも必要な事だったでしょう。

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しかし、それらのイベントの大半は 走行技術を磨く内容であったり、その技術を競う内容に留まっていて、純粋に “ 安全運転 ” に必要な要素の一部しか行なっていないのが現状です。

確かに、走行技術は “ 安全運転 ” に必要な要素の一つです。
しかし、走行技術だけでは安全運転の実現には足りない事は明らかです。

車両の基本的な構造やメカニズムの学習は欠かせません。
その理解を通じて、基本整備やライダーに合わせた基本的なセッティングの学習と実践は 安全 には欠かせません。

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そして、それ以上に、ライダー自身がオートバイに乗る事で他者の人生に対してどの様なリスクを与えるかを学習する機会を与える事が最も大切な事です。

そうすれば、ライダー自身が車両や自身の精神状態などを正しく理解して、「 今日は、オートバイを運転をしない 」という決断に繋がり、それが一番の “ 安全運転 ” です。

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オートバイ販売台数は減り、ライダーの高齢化と人口減少の中、行政が主導して運転技術だけに焦点を当てた全国規模の安全運転大会 が 昨年度で終了した今こそ、真の “ 安全運転 ” について深く考察が必要な時でしょう。

そういう考察を経て、ライダーが自身の “ 安全運転 ” に留まらず、他の見知らぬライダーを含めた社会全体の “ 安全 ” の為に行動を行なう事が更なる “ 安全 ” に繋がります。

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NPO法人GRAは、そういう考察と行動を行なうライダー(人)を育成する為に、これからも活動を続けていきます。

 

イベント開催か、活動目標達成か ?

先日(2/4)開催した“ GRA総会 ”に向けて、全国各地の方から 議題提案や意見が届いていました。
 
それらの中で多くを占めていたのが、「 負債額の軽減を 」と「 イベント開催数と参加者の増加を 」という意見内容でした。
 
確かに、年毎に減っているとはいえ、2017年末には 25万円の負債(借金)があります。

また、少人数制をテーマにしたイベント企画とはいえ、イベントあたりの平均参加人数は 3名と、20年前のイベント内容を知るそれらの人達から見れば、考えられない程に少ない参加者数です。

そうした見方をすれば、イベント開催数や参加者人数を増やして参加費収入を増やして、負債の存在によって社会的な信用が得られない状況から抜け出しなさい!  という意見になるのも理解できます。

 

 しかし、それで何が得られるのでしょうか?

  

GRAは、 20年前とは、活動目標とその対象が全く違います。
現在は、『 いつまでも、楽しく、安全なオートバイライフ環境の創造 』『 その環境を守り育てる人の育成 』が活動目標です。

そして、その対象は 全国そして世界各国の 日本語Webサイトが閲覧可能な方に対して啓発活動へと変わっているのです。
 
その活動の成果もあって、全国各地からGRAが発信するWebサイトや SNSサイトなどの閲覧者数も増え、時に見も知らぬ方々から励ましや意見などのコメントが届くようになっています。

もとより、活動のための人的パワーが限られている中、全国から見ればごく限られた狭い地区の人の参加しか見込めないイベントの開催数を増やして、サイトを通じて注目をしている方々への発信を減らしてしまう事が得策だとは決して思えないのです。

活動目標の達成か? イベント開催か? と  二者択一を迫られるならば、迷わず イベント開催をあきらめるべきでしょう。

 

もちろん、異論はあるでしょう。

しかし、社会的な貢献を目標に活動する役割こそ NPO法人に課せられた責任です。

その責任をないがしろにしたまま収益を増やす事は、非営利活動法人(NPO法人)として本来の責任を放棄している事と理解されても仕方無いと言えるでしょう。


GRAは、公式Webサイトで公開している通り、過去から現在まで、その全ての活動や企画、そしてその活動理念を閲覧して戴く事で これからも多くの人々からの信用と支援が得られる法人でありたいと考えております。

どうぞ、これからも 私達・GRAの活動にご注目とご意見・ご指摘をお願いします。
 
最後までご覧くださり、ありがとうございます。

 


・・ 近日中に、2/4開催『GRA総会』の報告をいたします

2018年 行動計画、“ZAKT計画” (その2)発表しました

【 “ZAKT計画”(その2) 】

GRAの2018年行動計画として、その基本要旨【 ZAKT 計画 】(その2)の発表を行ないました。
ここでは、その ZAKT計画(その2)「“Z”は “ 人材育成 ”」からの一部抜粋文章を紹介します。
http://gra-kikaku.hatenablog.com/entry/2018/01/29/214836
  
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『 講習会の問題点 』
    
そんなライダーの責任と行動をサポートするためにオートバイの講習会はあるべきですが、一般的にオートバイ講習会はそれに適した内容にはなっていません。

例えば、“安全”という観点から見た場合、安全な走行にとって運転技術の向上が一番大切な要素ではなく、自身の運転技術のレベルと課題をライダーが正しく認識できる事が最初に必要な要素です。続いて、オートバイの構造とメカニズムの理解を通じて運転している車両の安全レベルを把握する能力の向上が安全な運転には欠かせません。
そして、何よりも一番大切な事は、ライダー自身にその運転によって社会の他の人々に与える安全上のリスクを正しく自覚させる事であるべきです。

しかし、一般的な講習会では運転技術を向上させる事に留まり、車両の安全コンディションの把握方法や周囲の人々への配慮など、安全に欠かせない要素さえも重要視していません。
その為、専用コースを走って運転技術を向上させる“楽しさ”の追及に焦点が集まりやすく、走る事だけを求める常連参加組を生み出すなど、いつまでも安全で楽しいオートバイライフ環境の育成に必要な“環境つくりライダー”を育成できていないのが問題点です。
  
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ZAKT の “Z”は “人材育成”、ZAKT計画”(その2)
http://gra-kikaku.hatenablog.com/entry/2018/01/29/214836

「 オートバイの基本講座 」 を読んで

初めまして
〇〇 と申します
よろしくお願いいたします

10月に中免、11月に大型免許を所得した47才の中年初心者ライダーです
深くは理解出来てませんが拝見させていただきました。
ありがとうございます。
是非とも講習にも参加させていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
 
   
 
<事務局より>
 
初めまして  〇〇  様 
   
この度は 丁寧なメールを下さり 誠にありがとうございます。
オートバイの基本講座 』を ご覧戴いているとの事で、作成した
スタッフ共々 感謝を申し上げます。
 
さて、今年度の 【 GRAのオートバイ講習 】 の 開催スケジュールは
決まっておりませんが、決定次第 順次ご案内致しますので、ぜひ
参加をご検討ください。
 
また、実際に走行する講習とは別に、座学で オートバイについて
様々な講習(講義 / 座談会)を 4月 から 6月 の 第一土曜日に
大阪市中央公会堂で開催致します。
こちらは 予約不要、参加費不要となっていますので、都合がつき
ましたら 気軽に参加してください。
 

    NPO法人GRA     広報担当

2018年のイベント開催は “ ZAKT 計画 ” の成否次第で

2017年の活動の評価から、“ 人材育成 ” の目標に関して、大きな課題を残した イベント開催の内容を修正すべきと考えています。
 
その修正企画は “ ZAKT 計画 ” です。 
 
 
順次、発表を進めていきますが、今回は <その1>を発表しているますので、興味や関心のある人はぜひご覧ください。

【 2018年 イベント開催に関して、“ ZAKT 計画 ” (1)】
http://gra-kikaku.hatenablog.com/entry/2018/01/10/230730

GRA 【 2017年から2018年に向けて 】

・・ 2017年の活動評価から、2018年の課題と目標を考えています。
・・ 2018年は 活動の質と形態を変化させていきます。

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 <公式Webサイトから一部転載文章>

http://gra-npo.org/policy/policy_data/2017_2018.html


GRAでは、オートバイを単なる移動用機械や娯楽道具として捉えていません。
オートバイは、知的好奇心を高め、社会秩序を学び、機械工学の見本となり、運動物理学の教師であり、生きる励みを与え、人生を考えるきっかけにもなる存在だと考えています。

しかし、オートバイが誕生してから150年以上経ち、日本には世界有数の生産台数を誇るオートバイメーカー4社を始めとして、数多くのオートバイ部品メーカー、オートバイ雑誌編集社が存在するに至ってはいますが、ライダー(ユーザー)を利益を生み出す営業対象として、一方的な偏った情報で扇動し続けた結果でしょうか、オートバイをまるで嗜好品やファッションアイテムの様に捉え思考するに留まっているライダーが多いように思われます。

GRAは、オートバイをよき人生を楽しむための伴侶になるように、部品の一つひとつの目的や原理の解説から、安全な移動用機械として必要な整備や調整、オートバイの機構や運動力学から説くライディングの基本と応用、適切なライディング判断力の育成の方法、そしていつまでも楽しく乗り続ける為に必要な社会(環境)との関わり方などを広く啓発・啓蒙活動していきます。

そして、それらの発信をきっかけにして、ライダーの一人ひとりが自分自身の力で、オートバイとの関係と、周りの人々(社会)との良い関係(環境)を築いてもらうのが夢であり目標です。