GRA 公式ブログ

NPO法人GRA ( https://gra-npo.org ),オートバイにいつまでも楽しく安全に乗れる環境作りと    人材育成を目標にしている NPO法人:GRAのブログです

1999年・活動年表(活動履歴) 完成しました !

長らく、お待たせしました !!
最も 開催イベント数が多かった年、1999年の 『 活動年表 』が完成しました。

掲載したイベントをクリックすれば、「 コース図 」や「 リザルト 」などの他に、「 当日配布資料 」や「 広報資料 」、「 ポスター 」や「 感想文 」など、開催イベント毎に 全てのデータが確認できますので、是非、一度ご覧ください。
 
【 1999年・活動年表 】
http://gra-npo.org/data/nenpyou/1999.html

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( 画像は、1999年8月29日開催 『 ジムカーナパーティ ・ マイホームパーティ 』より)

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1999年・活動年表は、構造&作成に 4年以上かかりました。
が、2000年以降の活動年表は もっと短期間で公開しますので、ご期待ください。
 
 


 

【 警告 】シリーズ (仮称) に意見・提案を !

新しく【 警告 】シリーズのコラム掲載を進めています。

第一弾は、『 警告! やってはいけない改造と変更 』(仮称)です。

 < 題目案 >は

〇 車高下げ変更は危険!
〇 リアのイニシャル変更は必須
〇 タイヤ空気圧の正しい調整方法
〇 フロントフォークオイルの交換時期
〇 タイヤの賞味期限

等です。

※ 詳しくは、GRAの『企画ノート』に掲載していますので、確認の上で、意見・提案をおまちしています。
http://gra-kikaku.hatenablog.com/entry/2019/01/31/213622

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「 事故現場の インモラル 」 を紹介します

GRA代表が若い頃に出会った事故現場での “ インモラル ” 体験から、“ モラル ” のあるべき姿やGRAの目標について書かれたコラムです。

どうぞ、関心のある方は一度 ご覧ください。

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【 事故現場でのインモラル
http://gra-npo.org/lecture/kokoro/immoral/immoral_1.html


※ このコラム記事は、先日「マナーより、ルールより、モラルを」用の草稿文章として、みなさんに文章の校正や誤字などの指摘や意見を頂戴した成果です。

魂とお金のバランスシート

幼い頃はほとんど意識せず、
社会に出てから気づく事がある。
若い頃には無くても気にしなかったが、
やがて、お金が無いと信頼されない事に気付く。
 
でも、それが一番大切なのか  ・・・ ?
 
 
『 資本主義社会の常識 』

社会に出て暮らし始めると、お金が無いと困る事に気づく。
それは、単に衣食住の費用に窮して困る事だけに限らない。
お金が無い者は信用も無いという認識や常識があるからだ。
 
収入が多い者は社会的地位の高い者として扱われ、
収入の多い就職先へ入社する為に勉強をするのは当然で、
その常識に乗りきれない者は負け組と言われる。
 
企業も同じで、資本金、総資産、事業規模の大きさで判断される。
それは入社希望者だけでなく、取引先や銀行、投資家でも同じ基準だ。
資産が無くて調達もできない企業は、誰にも相手をされないのが常識だ。
 
 
『 決算報告の度に ・ 』

NPO法人GRAは、公式サイトに掲載の「決算報告書」にも記載の通り、
2001年以降、「借入金」があり、昨年末決算でも残り続けているが、
その点だけに注目した議案が 「総会」に毎年の様に提出されている。
 
「 イベントを開催して、そこで運営資金を得る必要がある 」
「 信頼を得るためにも、借入金を全て返済が必要だ 」と
 
それは、“ お金は信用 ” という偏った社会常識からは真っ当に見える。
しかし、年度毎の収益は黒字で、ここ数年は借入金を返済しているから、
銀行や資本家的基準から見れば決して悪い状態ではない筈だ。
 
しかも 、NPO法人は、収益が第一の目的の一般企業とは違う。
社会貢献活動を行ない、貢献活動が評価されて寄付金が集まり、
それを運営資金にして活動するのが基本と理解しているが ・・・、
「お金は信用の基本」と言われ続けると、揺らいでしまう時もあった。

 

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『 GRA発足の目的は 』

そもそも、GRAを発足させた目的は “ お金 ” ではない。
全国的に競技系イベントを全国で振興・開催していたカワサキ社(川崎重工)が、
1990年末、翌年からの全国的な開催を中止するとの発表をした際、
それまで楽しく参加して生き甲斐にも感じていた僕は、

「 単なる “ お客様 ” で甘え過ぎていたのではないか? 」
「 主催者サイドの事を考えて十分な事をしてきたか? 」

と自問して反省した事がきっかけだった。
オートバイに乗って楽しめる環境があるなら、その環境を守り育てて、
いつまでも続く様にするのは当然な事で義務だと考えて、
それまで行なっていたDMネットワークと知人・友人の協力を仰いで発足させたのだ。

その時の反省と信念は、今も変わらない。

※参照  [ GRA 誕生のいきさつ ] ・ http://gra-npo.org/policy/explanation/birth.html

 

 『 これから 』

レッスンや練習会などの走行系イベントの開催は年に数回程度に留めて、
“人づくり ” という当初からの目的に向けた活動を更に深めていきたい。
そして、その活動内容と状況をもっと広く発信し続けていく事で、
この活動への注目と理解を広めて、賛同や共感を広げていきたい。
 
それが発足当初からの目的であるし、真の賛同の輪を築く事が出来れば、
 “ 寄付金 ” の輪を広げる事に繋がると期待もしている。
そういう形こそ、NPONGO 等の本質的で一般的な形態だからだ。
  
お金で信頼を得るよりも、目標達成へと向かう事で信頼は得るべきだ。
目標達成できず、お金だけ残っても何の意味も無いのは間違いないから。
 
※参照  [ GRA 目標は ]http://gra-npo.org/policy/explanation/target.html

  
           *    *   *   *   *   *


≪ あとがき ≫

イベント主催者の目標や理念を理解せず、参加する権利はあると考える人達。
自身の楽しみの為に、他者へのモラルを守らず、交通ルールを破る人達。
無分別に改造した車両を走らせる人達と、競って改造用品を発売する業界の人達。
新型車売上の為に、宣伝で煽るメーカーと追従する販売店、メディア業界の人達。
 
それら、権利や収益だけを考える人達が、他者の守られるべき権利を阻害し、
いつまでも、楽しく、安全に、楽しむ環境を育成している人達を挫いています。
そんな状況を少しでも変え、守り育てる人をサポートしたいと考えています。
 
                                               NPO法人GRA   代表理事   小林 裕之
 

2019・GRAミーティングへの「 提案 」、届いてます !

2018年の活動を振り返り、2019年度の活動について意見や提案を検討する
『 GRAミーティング 』まで 残り 2週間ほどになりました。

既に、幾つか 「 提案 」を頂戴していますが、是非、関心のある方は、当日に
参加してくださるか、「 提案 」や「 意見 」を送付ください。

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【 2019年度 GRAミーティング 】
http://gra-npo.org/schedule/meeting/meeting_top.html

  
    *     *     *     *

既に頂戴している「 提案 」の内容は、

〇 Web媒体活動に関して  ・・ 現在の SNS、ブログ、Webサイトの整理
〇 発信コンテンツに関して ・・ 作成者募集と新規内容の提案
〇 イベント開催について ・・ ツーリング企画と内容の提案
〇 コミュニケーションについて ・・ ハングアウト利用方法の提案
〇 寄付金収集方法について ・・ 新規送金システムの提案
〇 収益事業の提案について ・・ コンテンツ販売事業の提案
 
等の提案を受けています。
その一例を 下記・サイトで紹介していますので、興味のある方は
ご覧ください。

【 NPO法人・GRAの活動への提案 】_A
http://gra-npo.org/office/meeting/proposal/2019/proposal_A.pdf


 

“ 寄付金 ” 協力のお願いです

私達 NPO法人GRAは、オートバイをいつまでも、楽しく、安全に、楽しむ為に
積極的に行動する事に、人としての責任や社会へ果たすべき役割について考え、
他者への愛を大切にする心の自信と行動に繋がると信じています。
  
その思いを活動目標に掲げ、発足後 28年が経ち、現在は NPO法人(非営利
特定活動法人)として活動を行なっています。
 
この私達の活動に関心を持ち、活動への協力をお願いできる方へ、 “寄付金” の
ご協力をお願い致します。
一口 100円から有り難く頂戴致します。
遠方の方であれば郵便の [定額小為替]でのご送金も喜んで承ります。
  
尚、昨年度(2018年度)の決算報告書は下記の通りですし、私達の活動状況は
公式Webサイトhttp://gra-npo.org)にて公開しておりますので、何卒、ご検討の
ほど、よろしくお願いします。

                                                                        NPO法人 GRA  代表理事  小林 裕之
 

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 【 GRA 公式Webサイト / URL 】
http://gra-npo.org

 【 GRA 公式Webサイト ・ 会計報告ページ / URL 】
http://gra-npo.org/data/accounting/accounting.html

【 住所・連絡先 】
〒 657-0024 兵庫県 神戸市 灘区 楠丘町 6-9-9     NPO法人 GRA  宛
 

モラル・コラム用草稿文 ・ 『 デートドライブ 黒尾峠 』 (後編)

先日依頼をしました、新コラム『 マナーより、ルールより、モラルを 』(仮称)用の文章・「 デートドライブ、黒尾峠での出来事」の 「前編」に対してご意見や指摘を下さった方々へ、この場を借りてお礼の気持ちを伝えます。
 
ありがとうございました。
どうぞ、今後共によろしくお願いします。
  
今回は、「 後編 」の草稿文章を公開しますので、改めて誤字や脱字、校正などの指摘をお願いします。

 
* * * 以下、「 後編 」 * * *
 
『 心なき者 』

誰でも好奇心はある。
特に、非日常的な出来事に対しては異常な程に興味が湧くものだ。
ただ、非日常的な場面に面した時にこそ“人間性”が見えてくる。

野次馬達は遠巻きに眺め、パトカーが到着しても解決が進まない様子を見て、苛立ちまぎれに思っていた事を口に出したのだろう。
少なくとも10分以上見物していて、困っている様子を確認していたのなら、僕の代わりに怪我して意識の無い人を運んでよい筈だった。
でも、当時の僕は若く、そんな事を考える余裕は一切無かった。

「 トランクを壊すより、もっと良い方法があるはず 」

考え抜いて、リアウィンドウの下、リアシートの後のリアシャルフボードを室内側から壊して、そこからトランクの中へ手を伸ばしてキーを取り戻した。

病院までの道をパトカー先導で走り抜き、負傷した人と同じ血液型だったので献血を申し出た彼女を自宅まで送り届け、僕も自宅に帰り、長い午後の一日は終わった。

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『 忘れられない、母の一言 』

翌日、車の掃除をした。
多少の血は覚悟していたけど、リアシートのマット上には厚さ 2㎝ほどの血溜まりが固まり、外して水洗いしたリアシートからは、さほど汚れていないように見えたが、いくら洗っても血が流れ出てきた。出血量は 2L以上あったのだろう。

そして、そんな様子を傍で観ていた母に、昨日あった事を一つひとつ説明していた時、急に母が吐き捨てるように言った言葉が今でも忘れられない。

  「 同県人だろ、だなんて ・・・!! 」

母は、戦時中は鳥取日本赤十字病院に看護婦として勤務していて、鳥取大震災や空襲も経験したから、怪我人や血には動じないが、何もしようとせずに非難めいた事を言うだけの人には苦く悔しい想いを沢山してきたのだろう。

しかし、当時の僕にはなぜ母がそう言ったのか、正しく理解は出来なかった。
後日、警察から表彰とリアシェルフボードの弁済代わりに表彰金を受け、即日、母に報告した時にも、母からは褒め言葉は一切無かった。

よほど腹に据えかねる思いがあるのだろう。
決して無口ではないけど、何か大切な事を伝えたいという時になればなる程に、閉じ籠ったように口数が減ってしまう人だった。

遺伝子を引き継いだ僕は、その時の母の思いを長い間理解は出来なかった。
でも、人生での経験を重ねて、今ならその気持ちが良く分かる。


 
『 モラルとは育てるもの 』

“モラル”とは、“ 他の人に対して、精神的に、肉体的に、物質的に、そして金銭的に、損害リスクを与えない事 ”だ。

それは、画一的に教えられる道徳ではなく、宗教的な教義でもなく、一人ひとりが社会生活の中で考えて実践し、その中で育むべきもの。
そして同時に、大人であれば社会の“モラル”も育む責任を負っていると自覚すべきだ。

ただ、野次馬の様に、何もせず非難をするだけの人は、責任を果たそうとしている人の心を傷つけ挫く存在だし、生死にかかわる人が居ても、責任を負う事もしない無責任の人でしかない。
だから、そういうモラルに反する行為はしないように!と、自分自身の教訓にして生きていくのは決して悪くはない。
しかし、それだけでは足りない。

そもそも、「他の人の迷惑になる事はしない」のは当たり前の事。
しかし、そう思っていても常に出来るとは限らない事は誰もが自覚している事だ。思っていても出来ていない場合や、気付かず出来ていない場合には、周りの人が注意や指摘をしてサポートするのも当たり前の事だ。
まして、それが人の生死に関する事、“モラル”に反する事であれば、何らかの注意を促したり指摘をする事は、社会のモラルを育てる事に他ならないのだ。
他の人に注意を促さず、見て見ぬふりをするのであれば、それも“ モラル ”に反していると言える。

ただ、それは簡単に出来るものではない。
事故の現場で、他人の生死や損害を無視した“モラル”に反した言動を目にしたとしても、その時に注意を促すのは容易な事ではないからだ。
だから、小さな事から注意や指摘を始めて、他の人への伝え方を磨いてこそ、本当に大切な場面で、他の人の“モラル”を呼び起こせる能力が身につくものだ。

実は、そういう過程を通じていった時に、自分自身の中の“モラル”を育て上げていく事に繋がっている事も実感できるものだ。
40年遅れになったけど、あの時、今の僕なら、停車していた人、そしてパトカーで来た警官の人たちに、こう言っただろう。

  「 この人は出血がひどく、一刻も早く病院へ搬送する必要があります 」
  「 この人の命のため、あなた車で運んでもらえませんか 」

 

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『 GRA発足の目的には 』
ジムカーナという競技が好きで、後悔から自らその競技を楽しむ場を作るため、GRAという団体を発足させましたが、発足させた意図の中に“参加者個人が果たすべき責任”を一緒に共有する事を浸透させる思いも含めていました。

当時、オートバイに乗る事は社会悪の一つである様に言われ、実際、新規会場を借り受けるべく交渉に赴いた際、「危ない」「騒音が大きい」の言葉が断りの常套句として返って来たものです。
オートバイは危険なモノ、オートバイはうるさいモノ、オートバイ乗りは危ない運転をする、等の認識が先行して、活動が単なる趣味や遊びではなく、社会的に価値がある事を訴えても、賛同してもらえないのです。

社会にそういう認識を与えてしまったのは、オートバイに乗るライダー自身の振る舞いが原因である事は多くのライダーは認識しているにも関わらず、自身が社会に迷惑を掛けない事だけに注意を払い、友人のライダーや他のライダーがモラルに反して、騒音をまき散らす改造や運転をしたり、無理なすり抜けや追い越しなど、他者にリスクを与える運転をしている場面に遭遇しても、一切、注意を促す行為をしてこなかった事も原因だと言えるからです。

GRAを発足させた理由は、自分自身がいつまでもオートバイを楽しみたいのなら、周囲の人の理解を深める努力を惜しまず、その環境を壊す行為があれば注意を促すのは当然の事と捉える考えや行動を拡げる事にもありました。

しかし、私自身、その狙いを適切な対民で伝える能力に欠けていた為、過去のGRAの活動では、他者の振る舞いに注意を払い、必要な時には適切な言葉で注意を促す人はさほど輩出できなかったと感じています。

だからこそ、その経験を積んだ今こそ、より多くの人・ライダーへ人としてのモラルを伝え、環境と人を育む活動に専心していきたいと考えています。


                                                                NPO法人GRA 代表理事   小林 裕之