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新型コロナウイルス、都道府県別、週間対比・感染被害一覧表 (5月7日現在)

         
新型コロナウイルスによって受ける影響は、都道府県によって人口や感染密度が異なる為、単純に感染した人の人数を比較してみても実感とは異なります。そこで、都道府県別に、新型コロナウイルス禍に 新たに感染した人の人数 と 前週と比較した増加率、そして 都道府県の人口あたりの増加した感染者数割合などを一覧表にまとめています。特に 被害と影響が悪い箇所は黄色で欄を塗り、良い結果を出している箇所は薄いピンク色で欄を塗って識別しています。
  
都道府県別の感染被害を人口対比や週間対比で示した一覧表を見れば、色分けした欄で見れば明らかですが、政府が進めている 関東圏とか、関西圏など大型都市圏に特化した対応では、メディアも注目されない都道府県などで数多くの被害者が生まれ続ける危険性が見えるでしょう。

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『 感染密度 』

【 感染密度 】とは、人口あたりの新規感染者数を示しています。各都道府県によって人口は大きく異なりますので、単に新規感染者だけを比較して被害レベルとしてメディアが扱う事は誤解を与えます。人口あたりの新規感染者数を較べる事で、ようやく、その地で住む人々の危険レベルが比較できる上に、それに対応した対策を施す事が可能になります。
ただ、本来ならば、住民一人当たりの医療レベルは都道府県を問わず一定に保たれるべきですが、残念ながら、都道府県によって大きく異なります。その為、【 感染密度 】とその地域の医療状況を併せて検討する事が必須です。
   
連休明け、5月7日時点では、大阪府は最も深刻な値を示し続け、続いて兵庫県奈良県、東京都 が深刻な状況ですが、沖縄県や福岡県、大分県など目を離せない状況へと変わっています。


『 重症者割合 』

感染した本人と家族にとって “ 重症者 ” になる事は重大事ですし、医療機関にとっても “ 重症者 ” への対処が最大の懸案事項であり、死亡に繋がる深刻な状況ですから、単に重症者数だけでなく、重症者の割合を見る必要があります。


『人口あたりの増加した重症者割合』

「人口あたりの増加した重症者割合」を見れば、大阪府が最も深刻ですが、それに続くのは兵庫県や東京都ではありません。高知県富山県奈良県長崎県こそ、心配すべき状況に入っている事がはっきり示されています。



『感染者増加率』

また、「感染者増加率」、つまり新規に感染者が増えた率を見れば、大分県徳島県 は先週ひ引き続いて緊張感が高まっている状況に見えます。両県共に【 感染密度 】、つまり人口あたりの新規感染者割合が東京都に迫る値に上昇しており、重症者割合が低い状況だとはいえ、医療現場では人材確保に懸命な状況が続いていると推察されます。
     
感染症の特性上、人口密集地域での拡大が起こり易く、新規感染者数の多さと取材の容易さから 東京都や大阪府などの深刻な状況ばかりの報道へとメディアは偏りがちですが、実際には全国各地で危険な状況が起きている事を忘れてはいけません。
どうか、一人でも命や健康を損なう事がないように、また医療や介護に携わる方々の負担が過度にならないように、実際の感染状況と感染症の特性を理解して、相互に思いやりと啓発の関係を築きたいものです。



出典 : 厚生労働省
#COVID19

 


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