日本の新型コロナウイルス感染者数と治療者数の推移、一週間毎の変化傾向 (2022年 7月 8日現在)

『新規感染者数と治療者数』

日本全体での「新規感染者数」は、今年1月に始まった “オミクロン株” による急拡大と同じ勢いで、一気に感染拡大をしているために、一週間前の 2倍の人数を記録しています。それと同様に、「治療者数」も一気に増えています。

現在の感染対策ままで、7月の連休や夏季休暇が始まれば、1月以上に活発になっている人々の移動行動により、年初の “オミクロン株” による感染爆発と同等以上の感染者が発生する事が容易に予想されます。

イタリヤやドイツ、フランスなどの欧州各国でも、1ヶ月前から感染拡大が始まっていますが、欧州主要国の多くでは感染経験者数が人口あたり 60％ほどと高く、集団免疫が期待される程になっていますが、感染者者率（人口に占める感染記録数）が 10％にも満たない日本では、欧州各国以上に深刻な感染被害を受ける可能性があります。
国民の生命を守る責任を担う行政は、単に「感染対策に気をつけて」という注意喚起に済ませるのではなく、“オミクロン株” による感染拡大と被害実態を分かりやすく告知して、同様に “オミクロン株” の亜種「BA5」による予想される被害レベルや有効な対策等を、他国での感染状況や対策などと併せて国民に適切に情報開示するべきだと思います。

『重症者数と死亡者数』

現在、世界各国で感染拡大を起こしている要因は “オミクロン株” の亜種「BA.5」の出現と言われています。そして、欧州各国では、新規感染者数の一気の増加と較べて、死亡者数の増加は穏やかなレベルに抑えられています。

ただし、パンデミック以降、多くの感染者数を記録した欧州各国では、人口あたりの感染経験者割合が 60％程と、集団免疫が期待できる程に高い事を忘れてはいけません。日本では、感染経験者割合は 10％以下と低いため、1月に始まった “オミクロン株” の感染爆発の様に、過去最多の死亡者数を記録する恐れが高い事を理解する必要があります。
　　
行政は、「日本はワクチン接種率が高い」というイメージの報道を行なっていますが、欧州各国でも日本と同様に高いワクチン接種率です。また、ワクチン接種を世界で最も積極的に進めたイスラエルでさえ、1ヶ月前から、欧州と同様に一気の感染拡大を記録していて、日本でも同様の感染爆発が始まっていると理解すべきでしょう。
“オミクロン株” 亜種「BA5」の情報発信と、世界各国での状況、そして、“デルタ株” の様な重症者数の増加は無く、死亡者数が一気に増加した原因などを適切に告知すべきと思います。