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世界各国でのCOVID-19被害、ワクチン接種との関係性 (2022年5月18日現在)Relationship between vaccination and COVID-19 Damage by country (as of May 18, 2022)

COVID-19 Disasters around the World, Their Damage and Relationship to Vaccination (as of May 18, 2022)

COVID-19のウイルス被害が確認されて丸2年が経ち、感染予防策やワクチン接種、医療体制の充実など、世界各国で様々な形やレベルで行なわれてきました。ただ、現在の感染被害状況は各国によって大きく異なり、単にワクチン接種回数や医療体制などだけでは抑制できない事も明らかになりつつあります。
その為、各国の対策と感染被害状況を適切に把握する為、“人口あたりの接種回数” と「新規感染者数」および「死亡者数」との関係性の解析を試みてみました。そんな解析こそが、今後定期的に出現する変異株や感染拡大の波に対処する力に繋がると考えています。


『 人口あたりのワクチン接種回数 』

このグラフで明らかな事は、欧米を始めとする主要な国々では、人口100人あたり 約 200回前後の接種回数を達成しており、仮に 3回接種を実施している国であれば、平均して 60%以上の国民が接種している事が分かります。
また、世界で最も積極的に接種政策を進めたイスラエルですが、最も早く 4回目接種の政策を進めたにも関わらず、意外にも高い接種率を達成できていない事が分かります。

 



『 世界の新規感染者数の推移 』

全世界の新規感染者数は、2022年1月のピークを超えて以来、減少を続けていますが、「欧米5ヶ国」と「北米2ヶ国」では充分に抑制できていない事が分かります。この 欧米7ヶ国を合計した新規感染者数は 世界全体の半分近くを占めており、7ヶ国の人口合計が 約7億人ですから、世界人口の 1/10 の地域の人々によって、世界全体の半分近い 新規感染者数を発生させ続けている事は注視すべきです。
特に、これらの国々には高い有効性が実証されている mRNA タイプのワクチンの開発・製造をしている国が含まれている事と、世界平均を超える高いワクチン接種率、高いレベルの医療体制が整っている事を併せて考慮すれば、ある意味で想定外であり、十分な検証が必要な事です。  


『 世界の死亡者数の推移 』

新規感染者数の推移と同様に、世界各国での死亡者数の推移でも 欧米 7ヶ国が 世界全体の 半分近くの死亡者を生み続けています。


 『 考察 』

従来からの感染症対策と同様に、ワクチン接種は大変に有効な対策である事に疑いは無いでしょう。また、充分な治験を経た治療薬によって感染症状の緩和や治癒に効果がある事にも疑いはありません。しかし、先進的なワクチンを充分に接種して、最新の治療薬と医療体制が整っている筈の国々で、今も高い割合で新規感染者を発生させ、多くの人の死亡を防ぐ事が出来ていない状況から、被害を防ぐ為の充分な対応が整っていないと言えます。
  
既に、それらの国々では “ウィズ コロナ” と称して、充分な抑制を行なわないままに、経済回復の為に感染防止の為の規制策の解除を進めています。従って、私達一人ひとりは、国家が行なう規制策だけに頼る事なく、自身の健康と命を守る対処が必要で、行政指導の経済回復策に対しても慎重に対応する必要があると言えます。

また、今回の使用した、人口あたりのワクチン接種回数 や 新規感染者数、死亡者数 のデータ以外、別の視点に基づいたデータをから、より適切な解析が必要だと思われます。そのため、近日中に新しい視点でのデータを作成して公表する予定です。


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