Science portal 伝、
新型コロナウイルス感染者への対応に関して、専門家による「全数把握」廃止提言について、“誤解” が先行している。目的は、感染者全員への対処はそのまま、症例の少ないエボラ出血熱やペストと同等の国への届け出から、簡素化して現場負担を軽くする事。
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“誤解”は、感染者全員の人数や患者名、住所の把握をせず、新規感染者数の報告も廃止するかの様に受け止められている事ですが、当然、それらは 従来通り、変わらず対応が続けられます。
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現在は、症例が少なく致死率の高い感染症、例えば エボラ出血熱やペスト、コレラ などと同様の扱いになっている為、感染者が非常に多い新型コロナウイルス感染者の場合、国への届け出が医療現場への過重な負担になっているため、単に COVID-19 への対処に限らず、他の 内科や外科一般を含めて、医療現場への負担が大きく。充分な医療を行なえない危機感が高まっている事が最大の懸案事項になっているのです。
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この負担を軽減して、実質的な医療体制の向上を図る為、あまりにも 多くの人々が感染し、ワクチンや治療薬の普及もあって、致死率も高くない事が判明している 新型コロナウイルス に対して、厚生労働省が求めている 『全数報告』(詳細な情報を含めた報告の意味)から 除外するべきとの提言です。
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従って、厚生労働省への詳細な報告を廃止すれば、医療現場のみならず、報告を受けても消化不良のままになっている 厚生労働省 の事務負担を減らす事になり、どちらも 国民への医療体制を整える為には 有効な対策となると考えられます。
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“誤解” の一端は、それらの事柄を適切に解説をした上で、提言の目的を報道しなかった マスコミ に大きな責任があると思います。
情報の受け流しでは ジャーナリストとは言えないでしょう。
【 厚生労働省 資料 Webサイト 】
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/kekkaku-kansenshou11/01.html
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【 Science Portal 記事サイト 】
https://scienceportal.jst.go.jp/explore/review/20220804_e01/
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