『 新規感染者数と治療者数 』
「新規感染者数」の増加は先週に続いて減少が続いています。 メディアは「新規感染者数」の多少の変動で不安を煽るような報道をしていますが、統計数を見る限りは減少が続いています。
夏休みとお盆休みの影響によって、多少増加する事はあっても、基本的には減少へと向かうと予測できます。 また、「増加治療者数」も、グラフで示されている通りにマイナス領域に入り、ようやく本格的な減少が始まっており、医療機関の負担や医療機関の利用者への負担も徐々に減ってくる事が充分に期待できます。
■ 感染拡大のピークを迎えて減少傾向へ
■ 検査・医療現場への過重な負担はまだ続く
ただし、今回の 第7波で記録した過去最多の「新規感染者数」の影響はとても大きく、それによって、過去最多の自宅療養者が発生している事や、医療機関による適切な治療が受けらずにいる人が多く生まれて、場合によっては、重症と診断されず亡くなる人や、施設などでのクラスターによって多くの人々が亡くなる事案も多く生まれている事もグラフから読み取れます。
ウイルスに感染しない為の注意を払う事は当然ですが、従来通りに感染対策をしても感染を防げていない事例が多発している事と、医療機関を受診する事が出来ずに苦しんでいる人も過去最多になっている事にも注意を向けるべきです。そして、過去最悪の状況の中で、懸命の医療を施し続けている人々に対して、心からの声援や支援を届けるべきです。
『 重症者数 と 死亡者数 』
グラフからも明らかな通り、昨年までの傾向とは異なり、感染して重症化した後で死亡するパターンは崩れている事に注目すべきです。感染した後、重症と診断されて治療受ける人が減る一方で、重症と診断されないまま死亡認定されている人が圧倒的な勢いで増えている事を問題視すべきです。
過去最多の感染拡大が起き、医療機関などが充分に対応できない事案も増えている事もあり、「死亡者数」も過去最多を記録する事が予想されます。第7波は、第6波の 2倍以上のペースで拡大した為、医療対応の改善を急がなければ、第7波による「死亡者数」は 3万人を超える事も予測されます。
■ 充分な治療受けられないまま亡くなる人が増加
■ 重症者と診断されず亡くなる人の増加に警鐘が必要
更に、「新規感染者数」が 第6波当時の 2倍以上の勢いで増大した為、検査・医療機関での負担も 2倍以上になり、それが、自宅療養者や介護などの施設の利用者の人々が、医療機関などから充分な支援が得られない事に繋がり、それが重篤な結果に繋がる事案が 第6波当時よりも一層増える事を想定すべき段階です。 検査や医療機関への過重な負担を軽減して、「死亡者数」を一人でも減らす為にも、厚生労働省が医療機関に義務付けている “全陽性確認者” の詳細情報の報告は廃止すべきですし、保健所が陽性判定の後に自宅療養している人全員に対して行なっている連日電話での確認作業は止めるべきでしょう。
今は、死亡を防ぐ為に、運用可能な最大限の人員と資源を投入すべきですから、都道府県の要請に応じて、国の管轄下にある医療体制、例えば自衛隊の医療機関を都道府県の支援に派遣する体制を採るべきでしょう。
出典 : 厚生労働省
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