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日本の新型コロナウイルス 感染者数と治療者数の推移、一週間毎の変化傾向 (2022年 9月 30日現在)

『 新規感染者数と治療者数 』

“第7波” 感染による「新規感染者数」は減少を続けていますが、“まん延防止” が発出されていた年初の “第6波” と同程度に下がったに過ぎず、昨年、“緊急事態宣言” が発出されていた「デルタ株」感染時より遥かに多い状態です。
今年 7月以降、世界で最多の「新規感染者数」と「死亡者数」を記録し続けた状態を少し過ぎただけですが、政府・行政からは知らされる事は無く、国民の適切な理解を求めていない事は問題です。

■ 2021年・“デルタ株” 当時より遥かに多い新規感染者数


主な欧州各国では、人口あたりの感染経験者数【感染割合】が 約 50% 台を記録し、一定度の免疫や感染対応力を身に付けている状態のため、入国制限を行なわず、積極的にマスク着用義務を撤廃するなど、国民の不満解消と経済回復へと一気に舵を切るのは当然です。
一方、日本の【感染割合】は 約17% (9/30現在)と低く、集団免疫への期待も低く感染対応力も少なく、感染した自宅療養者や施設等の利用者への医療体制も充分でない状態が続いています。このままでは、容易に “第8波” 感染の余地を残しているのです。 
従って、感染した人全員が充分に治療を受けられる様に、医療体制の改善こそが最も急がれる事であり、下水PCR検査など、感染状況をいち早く感知するシステムを構築して、感染者自身が検査を受けるより以前に有効な対策を採る事を目指すべきでしょう。



『 重症者数 と 死亡者数 』

“第7波” 感染により、世界最多を記録した「感染死者数」は減少を続けています。が、“緊急事態宣言” が発出されていた 昨年・2021年 4/23 ~ 9/28 当時よりも多い「死亡者数」を記録している事を見逃してはいけません。
そして、昨年とは異なり、「重症者数」は少ないレベルに留まっているのにも関わらず、多くの「感染死者数」が記録され続けている事こそ、充分に治療を受けられずに亡くなっている人が増えている事を示唆しています。
行政やマスコミは、昨年よりも少ない「重症者数」の報道を繰り返していますが、重症と診断されずに亡くなっている人々の実態を正確に把握して、それを発表して、今後の “第8波” 感染に必要な対策を求める事が最も必要です。

■ 重症者数は少なく、死亡者数が多い現状は変わらず
■ 下水の PCR検査の導入で、本格的な感染対策が必要


今年に入ってからの感染 “第6波” と “第7波” で多くの「新規感染者数」を記録した結果と、国内でのワクチン接種率が昨年末には世界的に最も高いレベルに到達していた事を考慮すれば、接種自体に感染を防ぐ効果は充分とは言えません。
同時に、今年に入って過去最多の死亡者を記録している事から、現状の医療体制では死亡を充分に抑制する事が出来ていない事も示しています。
充分な対策を行なうには、2020年当時より求められていた【 下水の PCR検査 】を本格的に導入して、人々の発症と検査結果を待つのではなく、全国的な感染状況を発症以前から正確に把握して、必要な対策を発症以前に採るシステムを確立しなければいけません。

 

出典 : 厚生労働省

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