GRA 公式ブログ

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全日本 新型コロナウイルス 治療中および重症患者数など、一週間毎の増加数動向 (7月2日現在)

  
『 “第5波” は既に始まっている 』

メディアは、毎日の新規感染者数の数字を大きく報道し、特に東京都の数字だけを注目して、「 “第5波” の感染拡大は始まっているか」という誤った報道を繰り返していますが、3週間前から “第5波” は始まっている事は厚生労働省が発表している資料からはっきりしています。

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このグラフの青色線は、全国の新規感染者数が増減した数を一週間毎にプロットしたものですが、直近の新規感染者数(青色線)の増減だけを見るとグラフは横ばいで、まるで停滞しているだけで感染拡大と見る事は出来ないでしょう。しかし、感染拡大の波は赤色線で示した治療中の人々の人数の増減動向を見る必要があります。
“第4波” の感染拡大が始まった際にも、青色線の新規感染者数の増減動向よりも、治療中の人々の増減動向示す赤色線の方が 3~4週間も先行して右肩上がりになり、遅れて青色線の新規感染者の増加が始まっています。 そして、3週間前・6月初旬には赤色線は右肩上がりになっているので、ほぼ間違いなく青色線の新規感染者数の動向は来週から一気に右肩上がりなり、ようやくその段階に至って、メディアも行政も “第5波” だと自覚するのでしょう。
感染症は国民の命を奪ってしまう災害です。しかも、地震や豪雨とは違って、その兆候は数週間前から確認できます。ここで示したグラフ以外、下水PCR検査を行なえば、更に地域ごとに感染状況が正確に把握できて、早目はやめの対策で人々の命や生活、経済さえも守る事ができるのですが、残念な事に、今の日本ではその認識は行政責任者には薄いのかも知れません。



『 “第5波” への対策が急務 』

新規感染者数が増加へと転じて、最大のピーク値へ達するまでの期間は、“第3波” と “第4波” の状況と同じとするならば、今から 9~11週後の 8月末から 9月初旬になると見込まれます。ただ、“第5波” の感染拡大の要因は インドで報告された変異株・“デルタ株” と予測されており、“第4波” の感染拡大の原因になったとされる “アルファ株” よりも更に感染力が強力と各国で報告されているため、“第4波” 以上に感染拡大に備えた対策が欠かせません。

しかも、感染対策に最も有効な策とされるワクチン接種による感染抑制効果が期待できない事が判明しています。 それは、ワクチン接種率が世界でトップクラスの 英国やイスラエルで、主に若年層を中心に 急激な感染者数が増加しており、その為に改めてマスク着用義務や飲食店への規制などの行動規制を導入している事からも明らかです。しかも、日本では 高齢者へのワクチン接種を優先して進めている為、若年層や社会を支えている現役世代のワクチン接種は殆ど進んでいない現状ですし、ワクチン接種に懐疑的な人々が多くを占めている年代層ですから、尚更、対策を急いで進めるべきです。

 

『 ワクチンの啓発活動と安定した供給体制が必要 』

国・行政は、政治的保身の為に、「 充分な数量のワクチンは確保しています 」とか「 ワクチン接種は想像以上に進んでいます 」などと誇らしげに発言を行なっていました。しかし、一旦、ワクチン供給が想定とは異なって出来なくなると、その原因を一切明らかにせずに、ワクチン接種行政の現場を担当している全国の自治体に充分な説明もせず、急に「ワクチンが足りなくなっている」と短く述べるに留まり、無責任の極みと言われても仕方ありません。
ワクチン接種実績を上げる為と、産業界や経済団体からの強い要請に応える為に、「職域接種」を設けたのは良いのですが、総数量の明確な制限もせずに受けたのがワクチン不足の原因と推定されます。職域接種はモデルナ社製ワクチンによる対処を想定していたものの、その想定した数量・件数を超えた要請があったため、その不足分は自治体への供給分として確保していたファイザー社製ワクチンを充て、急にワクチン不足となったのでしょう。
   
そもそも、ワクチン接種の弊害や効果に疑念を持つ多くの人々が多い中、今回の様な ワクチン接種需要の無軌道な “先喰い” とも “割り込み” とも言える無秩序に見える政策を行なえば、殊更に ワクチン行政への不信感が募り接種率を更に低下させる結果になっていると国・行政は自覚するべきでしょう。
必要な事は、ワクチンの効果や副反応などの正確で丁寧な説明であり、日本という国にとって、ワクチン接種の協力がとても大切である事を、機会がある度に心を込めて一人ひとりに説明する姿勢です。 それが無ければ、ワクチン接種に対して真剣に取り組んでいるとは見えず、ひいては新型コロナウイルスから国民の命や健康、生活を真剣に守る気も無いと判断されても仕方無いでしょう。



出典 : 厚生労働省

#COVID19
#デルタ株


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新型コロナウイルス、国別・人口あたり新規感染者数(6月30日現在) / List of COVID-19 cases per population by country, as of June 30

   
世界各国の感染状況は、人口あたりの新規感染者数【感染密度】で比較しなければ、その被害の深刻さの判断は出来ません。【感染密度】は、人口1億人あたり日別・新規感染者数を一覧表で示し、深刻度が高くなっている程に欄を濃い色で塗り分けています。


New infection case per popuration by country and day

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【 デルタ株で、世界は感染拡大の動き 】

世界各国では新規感染者数増加の傾向を見せています。その感染拡大の原因は、英国やロシア、インドネシア南アフリカなどでの急激な感染拡大を起こしている原因になっている、インドで確認された変異株 “デルタ株” の感染が広がっている事が影響しているためです。
この“デルタ株” は、従来の変異株よりも感染力が強力である事が報告されていて、既に世界74ヶ国以上の国で感染が確認されているので、今後は全世界で急激に感染拡大が起きる高い可能性があります。

 

【 各国の状況 】

“デルタ株” による感染拡大によって、英国やロシア、イスラエルインドネシアではっきりと感染が拡大している他に、ナミビア南アフリカチュニジアなど、アフリカの各国で感染拡大が発生しています。
そして、“デルタ株” 以外には、ブラジル型と呼ばれる “ガンマ株” によって、南米の ブラジルやアルゼンチン、ウルグアイなどで深刻な感染状況が数週間以上に亘って報告され続けています。
また、モンゴルが深刻な感染状況に見舞われ続けており、アジアでは最も深刻な状況に陥っている国の一つになっています。 なお、日本は、ワクチンの接種実績が 国民100人あたり 27回に過ぎず(6月23日現在/ Our World in Data )、単にワクチン接種を進めるだけでなく、地域ごとの 下水PCR 検査と 変異株検出体制を整えて、その結果によって 地域ごとの人々の行動規制や積極的なワクチン接種体制を採るべきでしょう。


なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です

Source:#OCHA ( https://www.unocha.org/
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世界の新型コロナウイルス禍、国別・日別 新規感染者数一覧(6月30日現在)/ COVID-19 new cases by country and day, As of June 30

 
【 デルタ株で、世界は感染拡大の動き 】

青色線のグラフが示す全世界での新規感染者数は、5月初旬をピークに減少を続けていましたが、3週間前からその減少の動きを止めています。一方、赤色線のグラフのインドでの新規感染者数は減少し続けています。つまり、インドを除く全世界での新規感染者数は、緑色線のグラフで示す様に、5週間前から増加を続けている事をはっきり示しています。

この新規感染者数増加の原因は、英国やロシア、インドネシア南アフリカなどでの急激な感染拡大を起こしている原因になっている、インドで確認された変異株 “デルタ株” の感染が広がっている事が影響しているためです。この“デルタ株” は、従来の変異株よりも感染力が強力である事が報告されていて、既に世界74ヶ国以上の国で感染が確認されているので、今後は全世界で急激に感染拡大が起きる高い可能性があります。

 

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【 各国の状況 】

上記で述べた、“デルタ株” による感染拡大によって、英国やロシア、イスラエルインドネシアではっきりと感染が拡大している他に、ナミビア南アフリカチュニジアなど、アフリカの各国で感染拡大が発生しています。
そして、“デルタ株” 以外には、ブラジル型と呼ばれる “ガンマ株” によって、南米の ブラジルやアルゼンチン、ウルグアイなどで深刻な感染状況が数週間以上に亘って報告され続けています。
また、モンゴルが深刻な感染状況に見舞われ続けており、アジアでは最も深刻な状況に陥っている国の一つになっています。 なお、日本は、ワクチンの接種実績が 国民100人あたり 27回に過ぎず(6月23日現在/ Our World in Data )、単にワクチン接種を進めるだけでなく、地域ごとの 下水PCR 検査と 変異株検出体制を整えて、その結果によって 地域ごとの人々の行動規制や積極的なワクチン接種体制を採るべきでしょう。


New infection case transition table by country and day

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【 デルタ株とワクチン接種効果 】

この “デルタ株” による、次の世界的な感染拡大を防ぐ方策は、現状では ワクチン接種を行なう事です。しかし、イスラエルや英国など、国民100人あたり100回を超える接種を終えて、ワクチン接種率が世界トップレベルの国々でさえ、主に若年層を中心にして “デルタ株” による急激な感染拡大が起きている事は無視できない事実です。
従って、感染して犠牲になる人を一人でも減らす為には、ワクチン接種を進めるだけではなく、一定の地域毎に、感染拡大が発生する前に、未然に感染拡大の兆候を把握して、それに応じて地域ごとに人々の行動規制やより積極的なワクチン接種を進めていく事が必要でしょう。そして、地域ごとに未然に感染拡大の兆候を把握する為に、下水PCR検査や公共空間での空気中のウイルス検知などの方法を採用する事が求められるでしょう。

 

 


なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です

Source:#OCHA ( https://www.unocha.org/
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新型コロナウイルス、都道府県別、週間対比・感染被害一覧表 (6月25日現在)

       
新型コロナウイルスによって受ける影響は、都道府県によって人口や感染密度が異なる為、単純に感染した人の人数を比較してみても実感とは異なります。そこで、都道府県別に、新型コロナウイルス禍に 新たに感染した人の人数 と 前週と比較した増加率、そして 都道府県の人口あたりの増加した感染者数割合などを一覧表にまとめています。特に 被害と影響が悪い箇所は黄色で欄を塗り、良い結果を出している箇所は薄いピンク色で欄を塗って識別しています。
都道府県別の感染被害を人口対比や週間対比で示した一覧表を見れば、政府が進めている 緊急事態宣言やまん延防止対象の都道府県であるか否かだけでなく、各都道府県別に様々な被害状況がある事や、医療機関などが直面している状況、そして 都道府県によって亡くなる方の割合などが大きく異なる事が見えてきて、単に メディアが報道する新規感染者数だけでは正確に把握出来ない事が分かります。
  

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『 感染密度 』

【 感染密度 】とは、人口あたりの新規感染者数を示しています。各都道府県によって人口は大きく異なりますので、単に新規感染者だけを比較して被害レベルとしてメディアが扱う事は誤解を与えます。人口あたりの新規感染者数を較べる事で、ようやく、その地で住む人々の危険レベルが比較できる上に、それに対応した対策を施す事が可能になります。
この【 感染密度 】を比較すれば、沖縄県が突出して高い値を示して、最も被害を懸念すべき都道府県だという事がはっきりします。次に懸念すべき都道府県は 東京都ですが、それに続くのは、意外にも山梨県福井県である事もはっきりと示しています。特に、福井県では重症者の増加率が飛び抜けて高く、原因は不明ですが、医療機関と担当者の緊迫度が偲ばれます。


『 北海道と沖縄県

更に亡くなった人の人数や人口あたりの死亡者割合などを見れば、充分な診療さえ受けられずに多くの方々が亡くなった 大阪府兵庫県の状況は落ち着き、北海道で亡くなる人々の割合が高い状態が続き、続いて沖縄県でも亡くなる人が増えてきている事が見えます。
多くの新規感染者が報告され、高い【感染密度】を続けた沖縄県では、新規感染者数のピークを超えた後が 亡くなる人のピークを超えつつある状況であり、ご本人やご家族の気持ちに寄り添うならば、今が最も大切な時期だと言えます。

 

出典 : 厚生労働省
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全日本 新型コロナウイルス 治療中および重症患者数など、一週間毎の増加数動向 (6月25日現在)

   
『 “第5波” が始まっています 』

グラフを見てわかる事は、感染拡大の動き・“第5波” が確実に迫っている事です。つまり、感染拡大の動きは、メディアが注目しがちな日毎の新規感染者数よりも、グラフの赤色線が示す「治療者数の増減数」の方が感染拡大の動きを示す事は実証されていて、その赤色線が既に右肩上がり(増加傾向)へ転じているからです。
この赤色線が示す[治療者数の増減数]は 、青色線が示す[新規感染者数の増減数]より2~3週間ほど先行して感染拡大の動きを知らせる事は実証済みで、6月初旬以降、2週間前から増加(右肩上がり)へと転じて、青色線の[新規感染者の増減数]も減少を止め、翌週からは増加へと転じる事を示しているのです。


  

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『 “第5波” への対策が急務 』

新規感染者数が増加へと転じて、最大のピーク値へ達するまでの期間は、“第3波” と “第4波” の状況と同じとするならば、今から 10~12週後の 8月末から 9月初旬になると見込まれます。ただし、“第5波” の感染拡大の要因は インドで報告された変異株・“デルタ株” と予測されており、“第4波” の感染拡大の原因になったとされる 英国で報告された “アルファ株” よりも更に感染力が強力と各国で報告されているため、“第4波” 以上に感染拡大に備えた対策が欠かせません。
    
しかも、感染対策に最も有効な策とされるワクチン接種による感染抑制効果が期待できない事が判明しています。 それは、ワクチン接種率が世界でトップクラスの 英国やイスラエルで、主に若年層を中心に 急激な感染者数が増加しており、その為に改めてマスク着用義務や飲食店への規制などの行動規制を導入している事からも明らかです。
この事実は、英国やイスラエルでのワクチン接種率が 国民 100人あたり 110回以上を記録しているのに較べて、28回程度の低い接種回数(Our World in Data, 6月23日現在 )に留まっている日本であれば影響は大きく、しかも 現役世代を含めた若年層への接種は本格的に始まっていない 現段階であれば、尚更の事、最悪の事態を想定した対策を進めるべきです。



『 全国的なゲノム解析と 下水PCR検査の徹底が必要 』

国・行政は、日本を含む 世界 74ヶ国で “デルタ株” による感染が確認されていて、感染対策を徹底してワクチン接種率の高い国でさえ “デルタ株” による急激な感染拡大が報告されているという既知の事実を伏せたまま、「ワクチン接種は順調に進んでいる」と言い、「水際対策を徹底する」としていますが、既に日本国内に存在していて、その感染ルートさえ正確に掴めず、有効な対策を行なっていない様に見受けられます。
    
現段階で最も求められる対策の一つが、地域別に “デルタ株” による感染者割合を正確に把握する事でしょう。 変異株・“デルタ株” を確認するには、PCR検査を行なって陽性を確認した後、その検体を ゲノム解析する必要がありますが、全数をゲノム解析する必要は無く、統計の手法を用いて “デルタ株” など変異株による感染者割合を推定する事は可能です。そして、この ゲノム解析と統計的手法を 全国で統一的に採用する事によって、より正確に地域別に最適な対策が可能になるのですが、残念ながら、厚生労働省の資料を見る限り、検体数や感染割合の記述は無く、英国など他国での対応より 二歩遅れていると思われます。
   
そして、もう一つの有効な対策が 下水PCR検査です。 下水をPCR検査する方法では、一定の地域別に、感染症状が発症する以前の感染者を含めて、感染者の増減が正確に把握できます。しかし、全国の都道府県を対象にした統一的な下水PCR検査体制は整えていない為、感染症状が出た人が発熱外来を受診した後にならないと把握できないため、発症前段階での他者への感染拡大を未然に防ぐ事が難しいままなのです。
特に、“デルタ株” によると思われる感染拡大が起きている東京都と近隣三県では、少なくとも 都内23区 や 県庁所在地を中心に、下水PCR検査 と ゲノム解析 を徹底して、感染状況を統計的に正確に把握するべきです。



『 国民の命を、一人でも多く救うために 』

“第4波” による感染拡大の影響によって、大阪府兵庫県では、医療機関での実質的な治療を受ける事が出来ず、自宅や施設内で亡くなった人が多く報告されています。
この悪夢を再発させない為に、“デルタ株” による “第5波” によって亡くなる人を一人でも減らすために、東京都を中心にして徹底的な対策と医療機関の準備が必要な事は明らかです。“第4波” による教訓を最大限活かし、世界各国での “デルタ株” による感染拡大状況を正確に把握して対策するならば、単に「安心・安全な大会運営をする」とした対策では不十分と思います。
“第5波” に備えた有効な具体的な対策を示さず、海外から数多くの人々を迎える五輪関係に医療従事者などの医療資源を割き、観戦を許可するなどの施策は、一人の国民の命を救う為の万全の対策を進めているとは決して言えません。



出典 : 厚生労働省

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新型コロナウイルス、国別・人口あたり新規感染者数(6月23日現在) / List of COVID-19 cases per population by country, as of June 23

      
世界各国の感染状況は、人口あたりの新規感染者数【感染密度】で比較しなければ、その被害の深刻さの判断は出来ません。【感染密度】は、人口1億人あたり日別・新規感染者数を一覧表で示し、深刻度が高くなっている程に欄を濃い色で塗り分けています。


New infection case per popuration by country and day

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【 デルタ株で、世界は感染拡大の兆し 】

全世界での新規感染者数は、5月初旬をピークに抑制・減少を続けていましたが、2週間前、6月中旬から感染が拡大の傾向が表われています。特に、インドを除く全世界での新規感染者数(グラフの緑色線)を見れば、4週間前、6月初旬から感染拡大が始まっている事がはっきりしています。
この拡大する結果を招いたのは、英国やロシア、インドネシアなどで急激な感染拡大を起こしている事が影響しています。そして、それらの国々ではインドで確認された変異株・“デルタ株” による新規感染者の割合が急激に増えていて、従来の変異株よりも感染力が強力である事が確認されている “デルタ株” によって、一週間毎に新規感染者数が倍近くに増え続けています。
更に、この “デルタ株” は世界74か国で感染が確認されている事から、英国やロシアで起きている様に、今後はそれらの国々で急激な感染拡大を起こす高い可能性があります。


【 デルタ株とワクチン接種効果 】

この “デルタ株” による、次の世界的な感染拡大を防ぐ方策は、現状では ワクチン接種を行なう事です。しかし、イスラエルや英国など、国民100人あたり100回を超える接種を終えて、ワクチン接種率が世界トップレベルの国々でさえ、主に若年層を中心にして “デルタ株” による急激な感染拡大が起きている事は無視できない事実です。
従って、感染して犠牲になる人を一人でも減らす為には、ワクチン接種を進めるだけではなく、一定の地域毎に、感染拡大が発
生する前に、未然に感染拡大の兆候を把握して、それに応じて地域ごとに人々の行動規制やより積極的なワクチン接種を進めていく事が必要でしょう。そして、地域ごとに未然に感染拡大の兆候を把握する為に、下水PCR検査や公共空間での空気中のウイルス検知などの方法を採用する事が求められるでしょう。


【 各国の状況 】

上記で述べた、“デルタ株” による感染拡大によって、英国やロシア、イスラエルインドネシアではっきりと感染が拡大している他に、ナミビア南アフリカチュニジアなど、アフリカの各国で感染拡大が発生しています。
そして、“デルタ株” 以外には、ブラジル型と呼ばれる “ガンマ株” によって、南米の ブラジルやアルゼンチン、ウルグアイなどで深刻な感染状況が数週間以上に亘って報告され続けています。
また、モンゴルが深刻な感染状況に見舞われ続けており、アジアでは最も深刻な状況に陥っている国の一つになっています。 なお、日本は、ワクチンの接種実績が 国民100人あたり 27回に過ぎず(6月23日現在/ Our World in Data )、単にワクチン接種を進めるだけでなく、地域ごとの 下水PCR 検査と 変異株検出体制を整えて、その結果によって 地域ごとの人々の行動規制や積極的なワクチン接種体制を採るべきでしょう。



The number of new cases of COVID-19 infection worldwide peaked at the beginning of May and had been suppressed and decreasing, but since mid-June, there has been a tendency for the infection to spread. In particular, the number of new infections worldwide, excluding India, clearly shows that the spread of the disease has started since the beginning of June.

The reason for this spread of infection is due to the rapid spread of infection in the UK, Russia, and Indonesia. In those countries, the percentage of newly infected people with the "delta strain," the mutated strain identified in India, is increasing rapidly, and the number of newly infected people in those countries is nearly doubling every week due to its stronger infectious power than before.

Furthermore, since the delta strain has been confirmed in 74 countries around the world, there is a high possibility that it will spread rapidly in those countries, as it has in the UK and Russia.

 

The current response to the next global outbreak of the delta strain is to vaccinate people. However, we cannot ignore the fact that even in countries such as Israel and the United Kingdom, where vaccination rates are among the highest in the world, with over 100 doses of vaccine per 100 people, there has been a rapid spread of the delta strain, mainly among young people. This is a fact that cannot be ignored.

Therefore, in order to reduce the number of people who become infected and become victims of the disease, it is necessary not only to promote vaccination, but also to identify the signs of the spread of infection before it occurs, and to regulate the behavior of people in each region and promote more aggressive vaccination. In order to identify the signs of the spread of infection before it occurs, it is necessary to adopt methods such as sewage PCR testing and airborne virus detection in public spaces.


なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です

Source:#OCHA( https://www.unocha.org/
#COVID19
#デルタ株


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世界の新型コロナウイルス禍、国別・日別 新規感染者数一覧(6月23日現在)/ COVID-19 new cases by country and day, As of June 23

     
【 デルタ株で、世界は感染拡大の兆し 】

全世界での新規感染者数は、5月初旬をピークに抑制・減少を続けていましたが、2週間前、6月中旬から感染が拡大の傾向が表われています。特に、インドを除く全世界での新規感染者数(グラフの緑色線)を見れば、4週間前、6月初旬から感染拡大が始まっている事がはっきりしています。
この拡大する結果を招いたのは、英国やロシア、インドネシアなどで急激な感染拡大を起こしている事が影響しています。そして、それらの国々ではインドで確認された変異株・“デルタ株” による新規感染者の割合が急激に増えていて、従来の変異株よりも感染力が強力である事が確認されている “デルタ株” によって、一週間毎に新規感染者数が倍近くに増え続けています。
更に、この “デルタ株” は世界74か国で感染が確認されている事から、英国やロシアで起きている様に、今後はそれらの国々で急激な感染拡大を起こす高い可能性があります。
  

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【 デルタ株とワクチン接種効果 】

この “デルタ株” による、次の世界的な感染拡大を防ぐ方策は、現状では ワクチン接種を行なう事です。しかし、イスラエルや英国など、国民100人あたり100回を超える接種を終えて、ワクチン接種率が世界トップレベルの国々でさえ、主に若年層を中心にして “デルタ株” による急激な感染拡大が起きている事は無視できない事実です。
従って、感染して犠牲になる人を一人でも減らす為には、ワクチン接種を進めるだけではなく、一定の地域毎に、感染拡大が発生する前に、未然に感染拡大の兆候を把握して、それに応じて地域ごとに人々の行動規制やより積極的なワクチン接種を進めていく事が必要でしょう。そして、地域ごとに未然に感染拡大の兆候を把握する為に、下水PCR検査や公共空間での空気中のウイルス検知などの方法を採用する事が求められるでしょう。


【 各国の状況 】

上記で述べた、“デルタ株” による感染拡大によって、英国やロシア、イスラエルインドネシアではっきりと感染が拡大している他に、ナミビア南アフリカチュニジアなど、アフリカの各国で感染拡大が発生しています。
そして、“デルタ株” 以外には、ブラジル型と呼ばれる “ガンマ株” によって、南米の ブラジルやアルゼンチン、ウルグアイなどで深刻な感染状況が数週間以上に亘って報告され続けています。
また、モンゴルが深刻な感染状況に見舞われ続けており、アジアでは最も深刻な状況に陥っている国の一つになっています。 なお、日本は、ワクチンの接種実績が 国民100人あたり 27回に過ぎず(6月23日現在/ Our World in Data )、単にワクチン接種を進めるだけでなく、地域ごとの 下水PCR 検査と 変異株検出体制を整えて、その結果によって 地域ごとの人々の行動規制や積極的なワクチン接種体制を採るべきでしょう。


New infection case transition table by country and day

 

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The number of new cases of COVID-19 infection worldwide peaked at the beginning of May and had been suppressed and decreasing, but since mid-June, there has been a tendency for the infection to spread. In particular, the number of new infections worldwide, excluding India, clearly shows that the spread of the disease has started since the beginning of June.

The reason for this spread of infection is due to the rapid spread of infection in the UK, Russia, and Indonesia. In those countries, the percentage of newly infected people with the "delta strain," the mutated strain identified in India, is increasing rapidly, and the number of newly infected people in those countries is nearly doubling every week due to its stronger infectious power than before.

Furthermore, since the delta strain has been confirmed in 74 countries around the world, there is a high possibility that it will spread rapidly in those countries, as it has in the UK and Russia.

 

The current response to the next global outbreak of the delta strain is to vaccinate people. However, we cannot ignore the fact that even in countries such as Israel and the United Kingdom, where vaccination rates are among the highest in the world, with over 100 doses of vaccine per 100 people, there has been a rapid spread of the delta strain, mainly among young people. This is a fact that cannot be ignored.

Therefore, in order to reduce the number of people who become infected and become victims of the disease, it is necessary not only to promote vaccination, but also to identify the signs of the spread of infection before it occurs, and to regulate the behavior of people in each region and promote more aggressive vaccination. In order to identify the signs of the spread of infection before it occurs, it is necessary to adopt methods such as sewage PCR testing and airborne virus detection in public spaces.



なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です

Source:#OCHA ( https://www.unocha.org/
#COVID19


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