人口1億人あたりの新規感染者数・感染密度を各国で比較すると、真の感染被害の深刻さがはっきり見えてきます。
先ずEU各国では、スペインはロックダウン措置に追い込まれた 3月当時の倍以上に高い感染密度を記録しており、同様に 3月当時以上に高い感染密度の フランス、オランダ、チェコ、そして当時と同じレベルになった ベルギー、ルクセンブルクと相まって、EU各国間の部分的な移動制限が採られても不思議のない状態です。
EU非加盟国では、イギリス、アイスランド共に 3月当時の感染密度レベルに達しており、イギリスで行なわれる制限的ロックダウンの導入は広がると思われます。
東欧や中東へ目を移せば、現在一番心配される国は異常に高い感染密度を記録し続けているイスラエルですが、報道抑制を行なっているのか世界的な注目を集めず、隣国のパレスチナとレバノンがイスラエルと同様に高い感染密度を記録しているのに必要な世界的関心や支援に影響しない事を願うばかりです。
湾岸諸国は、サウジアラビアを除き、どの国も高い感染密度が続いて抑制が一向に進んでいませんが、その感染密度の高さとは裏腹に世界的に報道されずこの地域独特お政治・宗教的な背景があるのかも知れません。
そして モルドバ、ハンガリー、ルーマニア、ウクライナ等の東欧諸国、それにモンテネグロを始めとするバルカン諸国でも高い感染密度が続いています。
北米大陸では、米国のみが高い感染密度を下げる事が出来ず カナダとメキシコと対照的です。
一方、中南米に目を向けると様相は一般して、アルゼンチンとペルーで高い感染密度に影響されて隣国パラグアイも感染が高まり、中米のパナマやコスタリカなどで高い感染密度が続き医療支援が心配される状況です。
出典 : OCHA
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