GRA 公式ブログ

NPO法人GRA ( https://gra-npo.org ),オートバイにいつまでも楽しく安全に乗れる環境作りと    人材育成を目標にしている NPO法人:GRAのブログです

世界の新型コロナウイルス禍、国別・日別 新規感染者数一覧(4月21日現在)/ COVID-19 cases by country and day, As of April 21

    
直近一週間の全世界での新規感染者数は、一日あたりの平均で約 79 万人となり、一週間前の 約 73万人と比較しても、2月初旬から続いている拡大傾向が一気に加速している結果となっています。ただし、一日あたり 約6万人増加している原因の殆どはインドでの感染者の増加で、インドでは直近の一週間の新規感染者数が一週間前より一日あたり 約 10万人増えているため、インド以外の国では 一日あたり 約4万人減少している事になり、その点は評価すべき事です。

一方、感染力の高さで各国の新規感染者数を増やし、強力な行動規制が施行され、ワクチン接種の導入にも関わらず社会不安から動乱が発生していた欧州各国では、イタリアを始めとして徐々に感染者数を抑制する効果が表われ始めており、ブラジルにおいても2週間前より減少の傾向を見せています。

感染が拡大して減少していくメカニズムはよく解りませんが、2月から始まった感染の “波” が徐々に収まりつつある現象であるなら嬉しい事です。ただ、ワクチン接種率は未だ高くなく、有効な治療薬が無い現状のままでは、次の有力な “変異株” が現れて新たな “波” を起こす事は確実ですから、世界各国は研究開発用データテーブルを共有して、惜しみなく情報を出し合い、手分けして研究や臨床実験を行なうなど、国連や各国政府が主導して行なう事を強く求めます。

また、現行のワクチン開発会社や研究機関が開発した製造についても、日本を含めてより多くの国で製造協力を行なうべきでしょう。

New infection case transition table by country and day


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The number of new infections worldwide has been increasing steadily for the past week to about 790,000 per day, compared to about 730,000 a week earlier.


However, the reason for this increase is due to the fact that the number of new infections is increasing rapidly in India.
The number of new infections in India in the last week has increased by about 100,000 per day compared to the week before, which means that the number of new infections in the rest of the world has decreased by about 40,000 per day.

In fact, in Italy and other European countries, the upward trend in the number of new infections has stopped and is gradually declining. A similar trend has been observed in Brazil.


However, the global vaccination rate is still not high, and without the development of an effective therapeutic agents, the next strong "variant" strain is sure to cause an even bigger wave of spread.

For this reason, it is important for countries around the world to share research data and work together to develop countermeasures against this virus disaster.

 

 

なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です。

Source:#OCHA ( https://www.unocha.org/
#COVID19

 


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イラストとパーティに深い関係あります ・ パーティ『黄金伝説』 動画掲載しました

   
ジムカーナ パーティ ・黄金伝説 』( 兼・大阪GP )の 動画を紹介します

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https://gra-npo.org/document/record/1995/PG_19951119.html



ジムカーナ パーティ』の紹介にあたり、イラストやロゴを制作してくれた方々の事の紹介を外す訳にはいきません。 というのも、過去から現在までの GRA ロゴを始めとして、様々なイラストは GRA活動をアピールするのに大きな効果を発揮してくれているからです。そんな一例として、ジムカーナパーティ 用に制作されたイラストを紹介します。

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ジムカーナ パーティ』とは、年に2回、テーマカラーやパーティテーマに合わせた衣装やコース設定、プレゼント交換会などを行なって、オートバイを通じて一緒に遊んで楽しむというスタイルが特徴のイベントです。
そんな『ジムカーナ パーティ』も、1995年11月、開催10回目を迎えて、テーマカラーを “金色”、イベントテーマを “黄金伝説” になったのに合わせて、普段からイベント当日以外に活躍している人達によってイラストを始めとする各種の広報用資料作成が進められたのです。


そんな人達の作品を、その人達の実力と協力を皆さんにも知って欲しくて、ここに紹介します。イラストを制作してくれた方々の多くはイベントには参加せず、私もどなたの作品なのか全く知りませんが、そんな人達の存在を知ってもらう為に、これからも機会がある度に使っていくつもりです。
なお、当日の様子も動画でアップしていますので、是非、ご覧下さい。
   

https://gra-npo.org/document/record/1995/PG_19951119.html

  
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ゼッケンが捨てられない / I can't throw away the bibs

  
  勝手に始めたGRAだけど
  思いもよらぬ多くの寄付と、想いを繋ぐ人々の支えに恵まれ続けた
  そんな鎖の様な奇跡を無駄にしないために
  もっと先へと歩みを進めているつもりだけど
  時々、鎖の一コマを見つめて、立ち止まってしまいます

 

『 寄付されたゼッケン 』  Dominated bibs

GRAは、発足させた 1991年以来、開催イベントでは常にゼッケン(ビブ)を使用し続けていました。 と言っても、購入したものではなくて、「 無いと困るでしょう 」と寄付して下さった方(参加者)に恵まれたお蔭だ。
それ以来、イベント開催の度、多い時には 年間 40回近く使い続け、紐がすり切れる頃になると 「古いと困るでしょう」と新しいゼッケンの寄付を下さり、最大 150番までのゼッケンに恵まれてきて、様々な人の手を経て守り継がれてきたのです。

 

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『 全員スタッフ・全員参加の精神で 』All-staff and all-participation system

GRA では、“全員スタッフ・全員全員” という制度を導入して、イベント運営の為の専任スタッフは一切設けず、当日の運営の事は当日の参加者全員で分担して(予約段階で事務局側で経験や能力に合わせて事前に指定)イベント運営を行なっていました。
この考え方はイベントで必要な機材の管理でも応用していました。パイロンやパソコン、コーステープやガムテープ、救急セットなど、イベント開催に必要な機材は全て参加した人が持ち帰るシステムにしていて、ゼッケンも当然ですが参加した人の中で自ら担当して下さる人を募っていたのです。
次のイベントに参加する予定の人であれば良いのですが、予定の人と自ら立候補してくれる人が同じなるとは限らないので、ゼッケンもパイロンも 三分割にして持ち帰ってもらい、例え 1/3 の数の器材でも運営できるシステムだったのです。
 

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『 機材のケアは 』Care of equipment

ただ、器材のケアとなるとゼッケンは多少手間が必要です。 パイロンであれば、雨のイベントで濡れたままでも、持ち帰ってくれる方(主に トランポ組)にとっては問題は少ないのですが、ゼッケンはそういう訳にはいきません。 そうです、濡れたままでは カビる事になるので、洗濯とアイロンをお願いしていたのです。
発足当初から “全員スタッフ・全員参加” という開催当日の専任スタッフは配置しないシステムで慣れてきた参加者の方々によって、そういう器材の持ち帰りから、持ち帰りの声掛け(機材の事情や持ち帰りシステムの説明) を常に誰かが自発的に行なってくれるという、大変に恵まれた人々によって引き継がれたゼッケンです。

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『 時が移り 』As time goes by

ただ、活動形態が変わって、ゼッケン(ビブ)は徐々に使わなくなり、倉庫の片隅に眠ったままになり、今年の GRA総会で 使わなくなっている資機材の廃棄が可決されたのです。
そこで、機会を設けて、少しずつ 処分を進めてはいるのですが、今日、久し振りにゼッケンを収めているケースを開いて、思わず、手が止まってしまいました。

 

『 A4 二つ折りの紙 』Letter in a box

実は、今日、廃棄の手配に向けてケースを開けて確認すれば、A4 の二つ折りの紙を見つけ、その紙には次の言葉が書かれていたのです。

 「 ゼッケンの洗い方
  一度に洗濯機に放り込むと絡まって大変な事になります。またアイロン
  かけるのも、番号順に揃えるのも大変です。
  そこで、ゼッケン洗濯の奥義を伝授!
  1) 2つの洗濯ネットを用意し、ネットに半分づついれて洗う
  2) アイロン掛けは少し濡れている時に裏表を合わせ、引っ張りながら
  一度に掛けてしまう方が綺麗に速く仕上がる
  これであんたもゼッケン洗いの名人 ! 」

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持ち帰りに立候補して下さった方々が、適宜、必要に応じて洗濯をしてもらっている事は知っていましたが、こんな紙で手配してくれていた事は全く知りませんでした。
そして、誰がこんな風に手をかけてくれたのかも知りません。

この紙を見つけた時、思わず胸が詰まってしまって、ダンボール箱に入れる作業さえ出来ませんでした。
つくづく、素敵な人達と、すごい事をやって来た事を実感させられています。

 

Since GRA was founded on my own initiative, I wasn't fully prepared to arrange the equipment needed to run the event. However, thanks to the bibs donated by people who sympathized with what we were doing at GRA, we were able to continue holding the event for decades to come.

In addition, the GRA has introduced a system where everyone is a staff member and everyone is a participant in the event, so that there is no full-time staff member to run the event, but rather everyone who participates in the event cooperates in sharing the staff positions necessary to run the event.

I took it for granted that such equipment and systems existed, but I stopped holding events, so one day when I was disposing of the equipment, I opened the box containing the bibs and entered it. I read the letter I was using, so I stopped the disposal process.

This was because we had also adopted a system in which people who participated in the event cooperated to take home and care for most of the equipment needed to run the event, and someone who brought home a bib had put in a letter with detailed instructions on how to wash and iron it.

I didn't know that such a letter existed, and I didn't know who made it, but I was really moved by the fact that I was working with such wonderful people to run the event.

 

 


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【 2021年度 GRAミーティング・報告 】

         
2月に開催した『2021年度 GRAミーティング』の報告を公式Werbサイトに掲載しています。関心のある方は、是非、ご覧ください。

https://gra-npo.org/policy/policy_data/2021_meeting_report.html

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新型コロナウイルス、都道府県別、週間対比・感染被害一覧表 (4月16日現在)

      
新型コロナウイルスによって受ける影響は、都道府県によって人口や感染密度が異なる為、単純に感染した人の人数を比較してみても実感とは異なります。そこで、都道府県別に、新型コロナウイルス禍に 新たに感染した人の人数 と 前週と比較した増加率、そして 都道府県の人口あたりの増加した感染者数割合などを一覧表にまとめています。特に 被害と影響が悪い箇所は黄色で欄を塗り、良い結果を出している箇所は薄いピンク色で欄を塗って識別しています。

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都道府県別の感染被害を人口対比や週間対比で示した一覧表を見れば、色分けした欄で見れば明らかですが、昨年末までの様に東京など関東圏とか関西圏などに区切って考えるのは適していない事が明らかです。
例えば、人口当たりの新規感染者数を示す【 感染密度 】を見れば、明らかに大阪府の数値は 1月中旬に東京都で記録した数値と同レベルで、大変に深刻な状況になっている事が分かりますが、他の地区の数値を見れば 関西・大阪だけとは言えません。
明らかに、沖縄県は1月中旬・最悪期の東京都に並んでいて深刻な状況ですし、同様に兵庫県奈良県も危険な状況に入っていると言えます城県は東京都以上に人口当たりの新規感染者数が多く、隣県の山形県もその影響から感染者が増えている事は報道されている通りですが、秋田県福島県も明らかに影響を受けており、特に秋田県の重症者の増加傾向が高く、同じ傾向を示している 福井県山梨県三重県と同様に注意すべき点です。
   
一方、ICUなどを必要とする重症者の増加で医療現場の負担になっている県は、大阪府の他に、石川県と和歌山県である事は人口当たりの重症者増加人数の数値を見れば明らかです。現在は、中国地方と九州全域などは感染拡大を抑制している状況ですが、どの地域であっても急な感染拡大と重症者増加となる可能性があります。
国・行政は、単に蔓延防止措置の指定とそれに伴う飲食店への営業規制や、「三密防止」「外出自粛」の掛け声に留まるのではなく、全国の広域で下水サンプルによる PCR検査と、現在は各自治体任せになっている “変異株” 検査を 全国的に行ない、都道府県の枠を超えた感染状況の正確な把握と拡大する前段階での抑制措置を採る必要があります。
   
パンデミック宣言が発出されてから 一年以上が経ち、日本国内でワクチンの受託生産は実現せず、感染把握に効果的な 下水PCR 検査と それに組み合わせた “変異株” 検査を行ない状態を続けて、ウイルスの気ままな感染拡大を許している事を自覚するべきでしょう。


出典 : 厚生労働省
#COVID19


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全日本 新型コロナウイルス 治療中および重症患者数など、一週間毎の増加数動向 (4月16日現在)

         
2月中旬、欧州などの世界各国で “変異株” が原因で感染拡大した時期と同じく、グラフの赤色線で示した治療中患者数で明らかな様に、日本でも感染拡大が始まりました。
先週、自治体から “ 蔓延防止措置 ” を積極的に導入を図った時からグラフには変化が表われたので、一瞬、措置宣言による効果か、各都道府県の知事や市長などの危機感が共有されたのか、と思いましたが違った様です。
赤色線の 治療中患者数だけでなく、青色線の新規感染者数も明らかに一気に拡大した結果を示しています。

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この拡大の中心は大阪など関西地区ですが、そういう東京偏向の報道に惑わされてはいけません。別表の都道府県別の感染被害一覧で明白ですが、沖縄県宮城県だけでなく、全国の各地で火種が挙がっている状況です。
しかし、医療現場を抱えて精一杯の対応に心を尽くしている各都道府県と較べて、国家行政は各自治体からの要請に合わせて 措置手配を行なうだけの存在になっている様に見える点が大変に残念です。

本来ならば、2月以降の感染拡大の原因になっていると思われる、同時期にEUなど世界各地で拡大の原因になっている “変異株” への対応を真剣に取り組むべきです。
それなのに、“変異株” の 検査は PCR 検査とは別の手間が必要な為か、各自治体任せにしている為に、“変異株” の 状況を正確に把握さえしていません。そして、“変異株” への検査に積極的に取り組んで、検査数を増やして、結果を発表した兵庫県などが、検査数は少なくて変異株確認数も少ない地域と比較するという、メディア主導の誤った印象が先走る結果を生んでいます。
 
 

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また、同様に、全国各地の主要な 下水施設で サンプルとして保管されている 汚水の PCR検査と “変異株” の検査を行なう事さえせず、実際の感染状況や 症状の表われていない感染者の存在の把握さえも、パンデミックから1年以上経った現在でも、行なっていない事を反省すべきです。

また、別表で発表していますが、現在の日本には「感染中心地」という様な考え方はふさわしくない程に、各都道府県ごとに感染拡大の状況が異なり、単に感染者数や病床数などだけでは医療体制の深刻度は計れない状況になっています。
そして、この状況が 全国知事会など 各都道府県の積極的な対処意識が高まる要因になっていると思われますし、中央任せにしない好ましい政治状況に移ってきたと考えていますし、今後にも期待しています。


出典 : 厚生労働省

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新型コロナウイルス、国別・人口あたり新規感染者数(4月14日現在) / List of COVID-19 cases per population by country, as of April 14

       
世界各国の感染状況は、人口あたりの新規感染者数【感染密度】で比較しなければ、その被害の深刻さの違いは見えません。【感染密度】は、人口1億人あたり日別・新規感染者数を一覧表で示し、深刻度が高くなっている程に欄を濃い色で塗り分けています。

New infection case per popuration by country and day

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4/8~4/14 の間の一週間で、世界全体での一日あたりの新規感染者数が 約 10万人増えています。この増加の最大の要因はインドでの感染拡大で、インドではそれ以前よりも 一日あたり7万人ほど新規感染者が増えたのが世界全体での新規感染者数を増加させた最大の要因です。

ただし、急激な新規感染者が増加しているインドが最も深刻な状況の国かと言えば違います。人口 13億人超えの国だからこそ、【感染密度】が高まりに応じて新規感染者数も大きく変化するからです。国民が面している感染リスクや医療機関の負担レベルは【感染密度】を交えて考える必要があります。

世界全体の変化を【感染密度】で見れば、“変異株” の台頭と共に感染が拡大している傾向は続いており、新規感染者数の増加数で言えば、米国とカナダの北米両国とトルコやイラン等の中東諸国だと言えます。

なお、記載している国順は、A表では主要な国を、その他 B~H表にはラフですが地域別に分けています。また、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です。



【 欧州 】

例外的に感染抑制に成功して継続させている国が英国とアイルランドの両国です。この両国共にアストラゼネカ社製のワクチンの導入を積極的に進めて一か月前の 1/2レベルに留めています。が、その例外的な【感染密度】でさえ、現在の日本よりも高い事は忘れてはいけません。
一方、国民の不満が噴出している事が世界的に報道され、政権維持に躍起になっている フランスとドイツはロックダウンや高機能マスクの義務化などの対策をキメ細かく行なっていますが、【感染密度】の観点から言えば現状維持を実現しているという事になります。ワクチンの供給問題から完全性への懸念問題からEU各国が揺れている中、フランスは昨年末からのプロジェクトが徐々に実を結びつつあり、国内製薬メーカーのワクチン開発を一旦断念しても、海外メーカーのワクチンの受託生産拠点を 4ヶ所作り、積極的なワクチン接種計画が始まっている事が報道されていますから、4月末までには【感染密度】にも変化が見られると期待できます。
その隣国・ドイツは芳しくありません。年初はキメ細かな規制と臨機応変な変更で欧州の中では優良国に見えたものの、“変異株” に翻弄されてたか、次期首相問題に目を向けすぎたのか、最近の2週間は明らかに悪化しています。
しかし、ドイツ以上に苦労している国は、EUの盟主国のベルギーとオランダ、そして チェコやオーストラリア、ラトビアリトアニア(北海三国の内 エストニアだけが例外的に抑制)など、前週までと同様に高い【感染密度】が続き、有効な対策が無くて医療機関や国民の不安は増大の一方だと懸念されます。
東欧からバルカン半島諸国を見れば、唯一、感染者数の規制に成功しているロシアを除いて、ポーランドからルーマニアハンガリーセルビアブルガリアウクライナにかけて、前週までの高い【感染密度】のまま一向に変化していません。 変化しない事は拮抗している事とは限らず、PCRなどの検査可能数に限りがあれば同様な現象になる為、これらの国々の状況は更に深刻と言えます。

 

【 中東 】

この地域で唯一、感染抑制に成功した国は、世界の中で経済的・政治的に独特の位置を占めるイスラエルです。昨年、中東アラブ諸国との外交戦略の転換時、既に感染拡大の可能性を察知したのか、一足早くワクチン入手の手配に成功して、一気の接種を行なった成果が表れていると思われます。
しかし、イスラエルの抑制とは対照的に陰に隠されてしまった国があります。それは実行支配を強めている隣国・パレスチナで、全世界の中で最悪に近い【感染密度】を続けているにも関わらず、感染者数だけに注目しがちなメディアの報道の網から漏れ、自由な物品の流入が大幅に制限されている地域がある事に世界はもっと目を向ける必要があります。
また、対照的なのは パレスチナだけではありません。ヨルダンやレバノンも同様に高い【感染密度】が続き、クウェートバーレーン、そしてイランやイラクまで深刻な状況が続いていますが、特に深刻な国は トルコです。トルコの【感染密度】は、この一週間以上の間、60,000 を超える値にまで上昇して、世界最悪のレベルに陥ったままですが、中東盟主の意識か外交上のプライドか、トルコの人々が心配です。
なお、一時は イスラエルに次いで高いワクチン接種率で注目された UAE は、ようやく効果が表われてきたのか、ワクチン製造会社の違いで遅れただけなのか、少しずつ抑制方向への変化を見せています。
なお、サウジアラビアはロジア同様に 感染者数がよく規制されていて大きな変化はありません。

 

【 北米 】

米国とカナダの両国は、ワクチン接種と感染抑制の難しさを表している典型例だと言えるでしょう。
よく知られた通り、米国には 新型コロナウイルス用に認可されたワクチンを開発した会社が数社あり、新大統領の公約通りに積極的な接種を展開させ、一か月前には抑制に成功して更に進むかと思われていました。が、ここ3週間で少しずつ状況が悪くなってイランと同レベルになっています。
それに合わせるかの様に カナダも抑制には成功できていません。一時は、国民に必要な量の数倍にも上るワクチン手配を行なっていた事に首相が弁明に追われる程、ワクチンの入手と接種は世界各国の中でも優等生だったのですが、“変異株” の影響か、ワクチン接種と感染抑制が必ずしもリンクしない事に世界各国の研究機関は協力して人類の為に力を合わせる必要があります。

 

中南米

北米での様子とは一転して、メキシコなど中米諸国は比較的感染抑制の成功が続いています。昨年の一時期は高い【感染密度】で心配された パナマやドミニカなどの諸国は現在の英国レベルに留まり続けており、ハイチやバハマ、ドミニカなどの諸国は、検査インターバルの違いがありますが、それ以上に安定した状況を示しています。
一方、南米になると状況は全く異なります。頻繁にメディアが報道するブラジルがその代表格で、その大統領の発言や政策が原因で多くの人々が感染して亡くなるというパターンの報道が目立ちます。確かにブラジルでの被害は深刻ですが、南米で最も深刻な国ではなく、【感染密度】で見れば イタリア以上でフランス以下、ドイツと同レベルで、それらの国々より人口が 2.5倍ほどの 2億人の国の為に殊更に多くの感染者や死亡者数になっている側面がある事も忘れてはいけません。
そんなブラジル以上に深刻な国々は、その隣国である パラグアイウルグアイ、そしてアルゼンチンなどの諸国で、それらの国々では世界最悪レベルの【感染密度】が続いている事を世界は知るべきです。

 

【 東アジア 】

この地域で最も注目すべき国は、最初に述べた国・インドです。人口 13億人超の国の為、その感染者数や死亡者数が世界的なトピックとして安易にメディアが報道していますが、そんな報道だけに目を留める事は危険でしょう。インドが世界的に果たしている役割への影響を心配すべきだからです。
それは、ワクチン受託生産国として世界的によく知られているからです。元々、ジェネリック医薬品を積極的に製造する事を進めている事で知られた同国は、今回のワクチン製造の面でも世界的な貢献度が高いのですが、自国内での政情不安や外交的な政策等によってワクチン供給体制に変化が起きる事を世界的には心配されているのです。
ただし、インド国内の感染予防に最善を尽くすべき事は間違いの無い事で、他国が自国の利益の為に「世界的に見て、それは間違っている」などと人道的に誤った見方に陥る事の方が、今年だけでなく今後も続くワクチン需要を考える上からも、良くない事です。他の東アジア諸国は、日本も含めて、世界的に見れば全体的に感染は抑えられています。

 

【 アフリカ 】

以前から数多くの感染症で悩まされ続けたアフリカ諸国ですから、世界各国もアフリカでの感染拡大を懸念していましたが、殆どの国で感染の拡大は抑えられています。

 


なお、記載している国順は、A表では主要な国を、その他 B~H表にはラフですが地域別に分けています。また、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」( https://www.unocha.org/ )の事です。

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