日本国内では、新型コロナウイルス禍の拡大が一気に進み、感染者数の増大は重症など入院者数が増えるだけでなく、亡くなる方も確実に増やしてしまう為、医療機関を始めとして強く注意喚起を発しています。
一方、世界でも新型コロナウイルス被害は拡大していますが、その感染中心地は EUだけではなく、ロシアとバルカン半島諸国を含めた ユーラシア大陸西部に集中しています。その中で特に被害が心配される国々は、メディアで注目されて報道を目にする機会の多い大国ではなく、報道もされず注目もされず、医療水準も大国に劣ると思われる国々である事は間違いありません。
その状況を【感染密度】地図(2020年11月18日現在)で示します。
薄いピンク色の地域は 日々の 1億人あたり新規感染者数が 1万人以上/億人で、濃いピンク色の地域は 2万人以上/億人で、赤色は 10万人以上/億人の国を示しています。
薄いチャコール色の北欧の国は、少ない感染者数抑制に成功しているとして話題になっているフィンランドで、【感染密度】は 5,000人以上 1万人以下/1億人です。
因みに、現在の日本の【感染密度】は 1,700人/億人を超えたレベルで、如何に世界の感染状況が深刻である事が判ると思います。東京都の医師会は記者会見の場で「東京都で1,000人を超える新規感染者が出るようになると医療がもたない」という意味の発言をされていますが、東京都の人口を 1,000万人とすれば【感染密度】で 1万人超えは危険という状況表明です。
一方、感染が深刻な国々では、【感染密度】が 5万人 以上/1億人に達しており、これを東京都に当てはめると 5,000人以上の新規感染者を記録しているレベルです。仮に、スポーツの祭典を来年に開催するとすれば、そんな状況の国々とそこに住む出場予定者の境遇を忘れてはいけないでしょう。
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