3/4 ~ 3/10 の一週間の全世界での新規感染者数は、一日あたりの平均で約 34.2万人となり、前週の約 36.9 万人より2万人強の減少はみせていますが、2月中旬までの 1週間あたり 約 6万人ずつ減少していた当時と比較すれば、ここ 3週間の新規感染者数の減少傾向は停滞しています。
先ず、感染抑制が順調に進んでいる国は、英国やアイルランド、米国で、特に英国はここ1ヶ月で一気に抑制が進み、EU各国が羨ましがる程に新規感染者数を抑え込めています。一方、そのEU各国、特にフランスやドイツ、オランダでは厳しいロックダウンなどの抑制策にも関わらず多くの新規感染者を生み出し続けています。それ以上に、南米のブラジル、中東地域のイスラエルやUAE、バーレーンなどは高い割合で新規感染者を報告し続けています。
しかし、感染者数が拡大し続けて深刻な地域は 東欧からバルカン半島に至る地域の諸国です。ポーランドからオーストリア、チェコ、イタリア、ウルグアイ、ブルガリア、パレスチナなどで感染で拡大しています。 その中でチェコは医療危機の恐れと報告されていますが、その感染者数の割合を日本に当て嵌めると、日本で一日あたり10万人以上の人が陽性報告さているのと同じで、日本の医療関係者が言う医療崩壊レベルを考えると遥かに深刻な状況です。
以上、世界での感染状況はワクチンの接種が進んでいるにも関わらず好転せず、日本と較べると遥かに深刻な状況に国が多数を占めています。
また、島国である英国とアイルランドで抑制が成功している事から、島国が有利に働いているのか、或いはアストラゼネカ社製ワクチンが他社製よりも有効に働いているものと推測されます。
特に、日本でも感染割合が高くなっている“変異種” はEU各国の感染者で多くを占めるに至っており、感染が拡大している 東欧などの各国での割合も高い可能性があります。
更には、現行・ファイザー製ワクチンの有効性の検証が必要ですし、ワクチンではなく治療薬の治験を進める必要があります。
なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」( https://www.unocha.org/ )の事です。
New infection case transition table by country and day A~H
出典 : #OCHA
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