COVID-19, New Infections and Number of Infections per 100 Million People by Country and Day worldwide, As of February 9, 2022
『 世界全体での新規感染者数 / Changes in the number of new Infections worldwide 』
昨年12月以降、欧米を中心に感染拡大が発生した新型コロナウイルス禍ですが、主要な欧米諸国での新規関感染者数減少は続いています。しかし、主要な欧米諸国を除く世界全体の新規感染者数は高い数値を続け、決して感染が抑制されておらず、欧州各国が感染防止の為の行動規制を緩和するにつれて再び拡大する懸念もあります。
『 新規感染者数一覧 / New Infections by Country and Day 』
英国、仏、独、伊、スペインなど主要な欧州諸国での新規感染者数は減少傾向を示していますが、ポーランドやチェコ、ルーマニアなどの東欧・バルカン半島諸国では感染者数が一気に増えています。特にロシアでは急な感染拡大が止まらず、1日に20万人近くの新規感染者数が報告されるなど、ワクチン接種率がさほど高くない国だけに懸念が深まります。
またイスラエルやトルコでも急激な感染拡大が止まっていません。特にイスラエルは、世界に世界で最も積極的なワクチン政策にも関わらず、人口 800万人程の小国にも関わらず、一日で 5万人もの新規感染者を記録するなど、全く歯止めが掛かっていない様子に政治的・民族的な背景による影響を心配します。
南米では、アルゼンチンは若干抑制へと進んでいますが、ブラジルやチリでの感染は収まっていません。また、過去最多の新規感染者数を記録し続けたオーストラリアも同様で、ロックダウンなどで一時的に抑制されていただけに心配されます。
『 【感染密度】国別・日別一覧 / New Infections per 100 Million People by Country and Day 』
人口1億人あたりの新規感染者数【感染密度】を確認すれば、感染や接触者として隔離される人が人口に占める割合が分かり、隔離によって 保健や医療、教育や消防、警察など公共サービスが受ける影響のレベルが推測できます。また、同様に企業や店舗などの活動も影響を受けるので、隔離政策が続く限り、【感染密度】が高い国ほど社会的な機能が損なわれ、経済的機会の損失と社会的同様の原因に繋がり易くなります。
“オミクロン株” 特有の感染力が高い特性の為か、世界各国の【感染密度】はオミクロン株以前の状況と比較すれば大変に深刻な状況に陥っている事が分かります。一方、重症化傾向が小さい “オミクロン株” の特性やワクチン接種効果、治療薬の普及開始などもあり、重症化して死亡する人が少ない事を指標に、世界各国で行動規制や国境管理規制の緩和を始めています。
しかし、「感染者数あたりの死亡者数」が抑えられているとしても、欧米諸国での「死亡者数」を確認すれば、過去最多の死亡者数を記録するなど、決して感染被害が抑えられている状況に至っていない事は明らかです。
今後は、「新規感染数」に注目した対応を進めるのではなく、重症化や死亡する人の人数や割合を注視する必要があるでしょう。
※ 各国の感染対策の指標となる、『国別・日別死の死亡者数』と『各国の人口あたりの死亡者数』(死亡密度)は、後日改めて発信します。
※ 情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です
Source:#OCHA ( https://www.unocha.org/ )
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