『 新規感染者数と治療者数 』
日本全体での「新規感染者数」は、ようやく、昨年の無観客のオリンピック開催期間に記録したピーク値より低くなり、9月初旬頃の感染状況になりました。が、まだ新規感染者は充分に減少しておらず、まだ抑制に努めるべきです。
一方、「治療者数」はその減少速度が下がってきており、「新規感染者数」と比較すると、グラフを見る限り、完治する人の割合が以前のデルタ株感染当時より低い様に見受けられます。オミクロン株の特性によるものなのか、キメ細やかな症状確認と治療方法が充実したのか、或いは感染者も医療機関も徹底的な完治を目指す様になったのかも知れません。
今月から、海外からの水際対策を緩和させて来日観光客を増やす政策へ転じ、国内でも近県内での旅行促進策の実施など、国民全体で「ウィズ コロナ」への気分は高まっていますが、感染のリスクは昨年のデルタ株感染期と変わらないレベルです。死亡率が下がった事による政策の転換に過ぎないと多くが理解すべきで、感染率はもっと下がる必要がある事に変わりはないのです。
幸いにも、海外からの来日観光客数を一日あたり 2万人以下にするとして始まった緩和策ですが、6月中の来日見込み数が 一昨日時点で 300人程度と、一気に多くの来日観光客で溢れる状況にはなっていません。 どうか、この期間に、今後1~2ヶ月の間に、新規感染者数を限りなく 0へと近付けられる様になる事を願うばかりです。
『 重傷者数 と 死亡者数 』
“オミクロン株” の特徴なのか、「新規感染者数」の減少傾向と比較して、「死亡者数」の減少は進んでいないのは明らかです。この現象の原因は、感染しても自覚症状が乏しくて、亡くなってからの検査で感染が確認されている例が増えていると推測しています。
オミクロン株による脅威的な感染爆発のピークを過ぎ、多くの人のウィルスへの恐怖感や警戒感が薄れていて、それがワクチンの追加接種率の低さに表われ、PCR 検査の受診者も減った為に、無自覚感染して重症化している事態を招いていると考えるのは大きく外れているとは思えません。
出典 : 厚生労働省
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