COVID-19, New Infections and Number of Infections per 100 Million People by Country and Day worldwide, As of July 20, 2022
『 世界全体での新規感染者数 / Changes in the number of new Infections worldwide 』
6週間前、6月初めに始まった、西欧各国に始まった感染拡大の波は、現在、日本を含む東アジアとオセアニア諸国へと移り、この東アジアとオセアニア諸国が世界の感染拡大の中心地になっています。北米や中米・南米の諸国での感染拡大はこれからだと思われます。
一方、英国やオランダなど北欧諸国の感染は下火へと向かっており、“感染経験者” 割合が 30%以上と集団免疫的要素も高い事と相まって、特に英国などでは行動規制が撤廃されても当然な状態に落ち着いています。ただ、同じ欧州でも、ギリシャやイタリアでの感染規模は過去最大レベルが続いており、特にギリシャでは、一週間以上に亘り感染者週計が送れるなど、検査・保健・医療体制に重大な負担が掛かっている事が懸念されます。
また、台湾や日本、韓国やシンガポールなど東アジア諸国は、現在、過去最多の感染者数を更新する拡大の中にあり、ギリシャと同様に、保健から医療体制への大きな負担が懸念され、他の病気の方の治療体制にも大きな影響を与え続けていると思われます。
なお、現在、世界でも最も深刻な感染拡大を起こし、大きな懸念がある国は 東南アジアのブルネイです。
感染拡大の原因は、オミクロン株の亜種「BA.5」による影響と見られ、ワクチン接種の効果も充分に解明されないまま、“ ウィズ コロナ” の掛け声の下、世界の多くの国は 観光などの経済政策へと舵を切っており、例え深刻な感染被害を受けていても、各国の行政や報道機関は以前の様に情報発信を行なわなくなっています。
仮に、政治的配慮が欠かせないとしても、世界各国の感染状況と解析結果を、わかりやすく国民に説明する事は、自国民の命を守る政府として当然の義務ですが、その義務は日本を含めて多くの国が果たしていない様に見えます。その為、特に観光面での要求不満を晴らすように、多くの人々が、深刻な感染拡大が起きている観光地や国々へと、充分な配慮無く旅立っているので、今年1月の感染爆発以上の被害が世界を覆う事が予想されます。
『 新規感染者数一覧 / New Infections by Country and Day 』
『 【感染密度】国別・日別一覧 / New Infections per 100 Million People by Country and Day 』
この【 感染密度 】(人口1億人あたりの新規感染者数)を確認すれば、新規感染者数の増減レベルが一目でわかり、他の国との感染状況の比較が容易になります。また、人口あたりの新規感染者の割合によって、治療や療養で社会参加できない人の割合を推測でき、社会機能の維持レベルや経済的損失などを考察するベースにもなります。
この【 感染密度 】を見れば、6週間前から感染拡大が始まったドイツや、5週間前からのフランスなど感染拡大の勢いはやや鈍り、イタリアでの感染拡大の勢いは深刻な状況のままで、ギリシャはデータが途絶える程に深刻な状況である事が推察され、英国など北欧諸国や東欧諸国での感染被害は低い事を示しています。しかし、欧州各国の状況よりも、日本や韓国、シンガポールの感染拡大の方が深刻である事は一目瞭然です。さらに、台湾やオーストラリア、ニュージーランドで高い【感染密度】が続く深刻な状況や、東南アジアのブルネイが世界で最も深刻な状況である事が確認できます。
そして、メキシコやブラジルで感染拡大が始まっている様子や、米国やカナダでは拡大を始めていない事が見えます。
※ 情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です
※ OCHA発表のデータの内、「夏季オリンピック」「冬季オリンピック」「南極大陸」「トンガ」「北朝鮮」の情報は掲載していません
Source:#OCHA ( https://www.unocha.org/ )
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