1/14 ~ 1/20 の一週間の全世界での新規感染者数は、一日あたりの平均で約 640,000人となり、前週の約 731,000人よりも 約 90,000人減り、前々週(1/7~1/13)と同じレベルに戻った形です。この減少の主な要因は、年末・年始の休暇や旅行による感染拡大の波が一旦通り過ぎた形に見えますが、人の接触がある限り広まるのが感染症、注意や一定の規制は引き続き必要です。
個別の国毎に確認すると、米国での感染者数の減少がはっきり見えています。この要因は、年末・年始の休暇の影響以外、大統領選後の集会やデモなどの混乱が過ぎた影響とも見えます。
一方、英国は、厳しい規制措置の効果が出たのか、抑制傾向が出て来ていますが、それでも米国と同程度かそれ以上に深刻な状況が続いている事に変わりありません。
また、EU各国の状況は抑制できていません。ドイツ、フランス、スペインなど主要国では、厳しい規制の導入にも関わらず、抑制できていませんし、ポルトガルでは感染爆発とも言える厳しい状況に陥っています。
なお、世界の中で最もワクチン接種の導入が進んでいるイスラエルですが、この一週間で一気に感染拡大を示しています。この結果からも、昨年、UAEなど中東諸国との国交回復手配が原因で、その感染対策が充分無かった事からワクチン接種対応を急いだ結果だと推察されます。というのも、国交交渉中の昨年半ば頃は、その中東諸国が世界で最も高い感染密度を記録し続けていたからです。
この様に、感染拡大による国民の不安や医療体制への負荷の程度は、新規感染者の多さで判断するのではなく、その国の人口に対しての新規感染者の割合を示す【感染密度】を国別・日別で確認する事で、より正確に捉える事が可能になります。どうぞ、別途発表している「 COVID-19 感染密度一覧 」も参照ください。
出典 : OCHA
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