COVID-19 Deaths and Number of Deaths per 100 Million by country and day, As of April 13, 2022
『 世界の主要地域別・死者数の推移 / COVID-19 Deaths by major region 』
世界全体の新規感染者数は減少を続け、2022年1月当時のピーク値の 1/3 以下にまで減っていますが、昨年・2021年、“デルタ株” によるピーク値より大きく、新規感染者数だけを見れば感染は全く収束しているとは言えません。
一方、死亡者数を見れば、それとは別な見解が生まれます。世界全体の死亡者数も新規感染者数と同様に減少を続けていますが、その数は過去の死亡者ピーク数を遥かに下回っており、検査と医療体制の進歩で、新規に感染しても死亡する人の割合を従来よりずっと低く抑えられています。
これによって、この COVID-19 によって 国民生活や社会経済に大きなダメージを負った主要な国々は、以前よりは遥かに多い新規感染者を記録し続けているにも関わらず、感染防止に有効と考えられた 人数規制などの行動規制の多くを一気に廃止へと動いています。それが顕著に表われ、政治的な混乱要素も起こしていると思われる国が 韓国とニュージーランドです。
『 注視すべきは、規制緩和の進め方 』
We should pay close attention to how deregulation is proceeding.
韓国は 一か月前には 連日 40万人を超える新規感染者と 300人を超える死者を記録していました。国の 人口が 5千万人程であり、英国やフランス、ドイツより少なく、日本の 半分以下である事を考えれば、世界的に最も深刻な感染状況だった事が分かります。しかし、現在、日々の新規感染者数 が 20万人、死者数が 200人まで減少した段階で、様々な行動規制を廃止する政策を打ち出しています。
また、ニュージーランドは、世界的に最も厳しい水際対策を採った国で、2年以上に亘り、世界で最も【感染密度】(人口あたりの新規感染者数)を低く抑えてきたのですが、2022年2月、英国の一気の規制緩和策や市民の不満の高まりの煽りを受け、2022年の年末まで段階的に行なう予定だった規制緩和策を一気に早めて、特に同胞人の入国規制を解除しました。その結果、 人口 500万人足らずの国なのに、解放直後から 連日 2万人を超える新規感染者数と、20人近くの死者数を記録し続けるなど、【感染密度】と【死亡密度】共に世界で最も深刻な状況の国になっています。
今後、世界各国は 感染防止用の規制の廃止へと進むのは確実で、重要視する対象を「新規感染者数」から「死者数」や「致死率」へと移していくでしょう。が、国民の理解を求める説明を不足させたまま政策を進める限り、不要に死者などの隠れた犠牲者を生み続ける事に注視と配慮が必要です。
『 国別・日別、死亡者数一覧 / Deaths by country and Day 』
『 人口あたり死者数、国別・日別一覧 / Deaths per 100 Million People by Country and Day 』
人口が異なる国の死者数を比較して話題にする事ほど無意味な事はありません。人口あたりの死者数【死亡密度】を見れば、各国の被害状況がはっきりと理解できます。【死亡密度】の数値に合わせて欄を色分けしてあるので、深刻な状況に陥っている国や地域などがはっきりと識別できます。
なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です
Source:#OCHA ( https://www.unocha.org/ )
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