『 直近一週間で、105人が亡くなり、重症者数が 127人減って 208人に 』
新規感染者数や治療中の方の人数を見れば、確かにほぼ収束しつつあると言えます。 8月末には 一週間で 16万人近い新規感染者が報告されていた事と較べると、直近一週間では 2千5百人余りと 1/60 以下になった訳ですから、そう思って当然です。
しかし、一週間で16万人近い新規感染者数が報告されていた時に亡くなった人は 288人で、新規感染者数が 2千5百人余りになった直近一週間で 105人の人が亡くなっている事実は報道されていませんが、決して見逃してはいけないでしょう。
『 治療中患者数、死亡者数、致死率等 推移一覧 』
10月22日時点で 重症ベッドで治療を受けている人は 208名 で ピーク時の 1/10 程度まで減っています。メディアも「重症者数は 〇〇名減っています」と伝え、状況は良くなっている一方のイメージを与えてます。
直近の一週間で 重症者数は 127人減っていますが、同時に、105人もの人が亡くなっている事実を伝えていないのは誤っています。重症者数が減っている事は亡くなった人が多く含まれている事も伝えるべきです。
様々な規制は解除して、日常生活や経済活動を再活性させるのは継続しつつ、同時に、亡くなる方々やそのご家族の存在は忘れてはいけないでしょう。
新規感染者数が減少している程に亡くなる人は減っておらず、逆に、緊急事態宣言が解除された世間の中で、重症者ベッドで闘病している人とご家族の方々にとっては、まるで世の中からポツンと取り残されたしまった様に感じられ、病気以上に強い孤独感さえ感じているのではと心配されます。
せめて、メディアは、亡くなる人の人数はさほど減っていない事と、減少した重症者数の多くは亡くなっている人である事を伝えるべきだと思います。
出典 : 厚生労働省
#COVID19
#デルタ株
ページ中の画像は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています 文章等は許可無く転載することを禁じます / Copyright GRA All Rights Reserved. |