『 新規感染者数と治療者数 』
現在、世界で最も急激な感染拡大が起きている国が日本です。欧州各国では、既に感染拡大は抑制へと進み、「新規感染者数」も年初よりずっと少なく抑えているのと対照的に、日本は以前よりも遥かに多くの感染者を生んでいます。その為、検査などの対応が求められている数が遥かに多くなり、治療を受けている人数も第6波当時の倍以上となり、医療機関の負担は遥かに大きくなっている事が様々な問題を引き起こしています。
新型コロナウイルス感染者の治療対応だけでなく、多くの国民に必要な医療を適切に提供し続ける為にも、第6波当時以上に適切な体制への転換や構築が必要です。
■ 世界で最も深刻な日本、感染が更に拡大する
■ 治療者数の増加、ようやく、減少へ転化か?
既に、一部の都道府県では、非常に高い割合で「重症者」や「死亡者」が発生しており、何の対策の無い状態のまま、現在の勢いで感染拡大を許せば、医療体制の限界と多くの「死亡者」を招く事は覚悟する必要があります。そして、それによって、例えワクチン接種を済ませ、このウイルスに感染しない自信がある人にとっても、深刻な状況が訪れる可能性があります。それは、他の病気や事故があったとしても、救急車や医療機関の対応が充分に受けられない状況になる事です。
世界で最も深刻な感染拡大の状況に陥った事によって、ウイルスに感染しない為の注意を払う事は当然として、従来通りに医療機関を受診する事が出来ない事にも注意を向けるべきです。そして、過去最悪の状況の中で、懸命の医療を施し続けている人々に対して、心からの声援や支援を届けるべきです。
『 重症者数 と 死亡者数 』
世界で最も深刻な感染拡大が起きている状況の為、「死亡者数」も過去最多を記録する事が予想されます。第7波は、第6波の 2倍以上のペースで拡大している為、第7波による「死亡者数」は 3万人を超える事も予測されます。
■ 重症者への対策以上に、死亡者を増やさない対策が急務
■ 重症者数増加が止まるが、死亡者数は今後3週間が峠か
昨年・2021年夏のオリンピック開催当時は、「重症者数」が一気に増えた後で「死亡者数」が増えていきましたが、今年の第6波以降は、「重症者数」の増加と同時に「死亡者数」が急激に増えて、亡くなる人は重症者数より遥かに多いのが特徴です。行政やマスコミは「重症者数」や専用病床の使用率を話題にしますが、最も話題にすべきは「死亡者数」の増加の抑制対策です。第6波での「死亡者数」は一週間で 1000名超えのペースでしたが、今回は感染者数が 第6波の倍以上のペースで増えており、行政やマスコミ各社も、「死亡者数」を如何に少なく抑えるかに絞った対応が求められています。
仮に、経済回復政策にも配慮するとしても、陽性判定の後に自宅療養している人全員に対して、保健所が行なっている連日電話での確認作業は止めるべきでしょう。今は、死亡を防ぐ為に、運用可能な最大限の人員と資源を投入すべき段階だからです。 同様に、都道府県の要請に応じて、自衛隊を各都道府県の医療機関の支援に派遣する体制を採るべきでしょう。
世界で最も深刻な感染拡大の国となり、世界も注目している中、国民の生命を守る為に 最大限の政策を採るべき非常事態となっている事を広く自覚すべきです。
出典 : 厚生労働省
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